子育て情報『精神科医が、学校の「中の人」に!スクールカウンセラーとして現場で気づいた3つのコト【児童精神科医 三木崇弘先生】』

2021年6月1日 06:15

精神科医が、学校の「中の人」に!スクールカウンセラーとして現場で気づいた3つのコト【児童精神科医 三木崇弘先生】


仕事での学校との出会い

僕が最初に「学校」というものに触れたのは、児童精神科医として勤務しはじめてすぐのころでした。

当たり前ですが、発達障害や不登校の子どもは学校でも困ったことが発生します。ですから、患者さんが先生方やスクールカウンセラーと一緒に外来を受診することもありました。ところが、僕が小学校を卒業したのはその時点で20年以上前です。外来で話を聞いても「この子が困っている学校って、そもそもどんな場所だったっけな…」とあまりうまく想像ができませんでした。

そこで「現場では実際にどう困っているのか」に興味が湧き、折に触れて「学校に行ってみたいです」という話をしていました。


学校から仕事が来た

そんなことをあちこちで言っていると、少しずつですが学校から仕事の依頼を頂くようになりました。教員向けの研修講師や、ケースのコンサルティング(困っている子どもの様子を観察して教員にアドバイスする仕事)です。

そうやって少しだけ学校に出入りするようになった僕は、そこで3つのことを感じました。

1 先生たちは納得していない
2 自分で見ないと分からないことがある
3 やっぱり学校は良い場所だ


学校で仕事をして気づいたこと

研修では一般的な話もしますし、質問があった場合には具体的なケースの対応策などもお話しします。

熱意があって前向きな先生は一生懸命聞いてくださるのですが、全体研修ではそんな先生ばかりではありません。うしろのほうで眠そうにしているベテランの先生や、明らかに興味のなさそうな管理職の先生もおられました。

僕が国立病院の医師として「外部講師」に招かれ、話をしている限り、研修を受けても意識は変わらないんだろうなと思いました。その場では「貴重なお話をありがとうございました」とお礼を言ってくださっても、職員室では「あんなことできるわけない」と話しているのではないかと。

そこで僕は「外の人」ではなく「中の人」になればいいんじゃないかと思ったのです。先生方がなぜ興味が持てないのか、なぜ納得できないのか、どうすればできるようになるのか。僕が外から偉そうなことを言ってるだけではだめなのではないかと。

学校の様子は、診療中には子ども本人や保護者の方から伺います。しかし、見たことのないものは想像することができません。

先ほども書きましたが、僕が自分の学校に行っていたのは20年前の話で、しかもいま働いている場所ではありません。

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