2021年6月20日 14:15
集団行動はムリ、ことばも遅いけれど。幼稚園での「クレヨン」事件が、自閉症ハルの成長を喜べるきっかけに
普段なら木に登りに行きもう教室にはいない時間なのに。
めったに近い距離に自分から来ないのに。
ハルのその手には…
自分のクレヨンを持っていたそうです…!(笑)
Upload By beth(ベス)
先生たちは「あれえええ!?」となって、「ハルくんクレヨンあったのね!?どこにあった??」
「先生たちが探してて困ってたから、持ってきてくれたの!?」と口々にいったそうです。
するとハルはひとこと…「ここだよ」と言ったそうです。
それを聞いて、わたしもびっくりしました。
にわかに信じられなかったです。
えっ。
ハル…、誰かがものを探してる様子を見て、何を探してるか理解できるんだ…
それで自分である場所がわかってて、持ってきたりするんだ…
そして、そしてさらに、「ここだよ」と自分から言った?????
人に呼びかけるコミュニケーションをしなかったハルの、突然の変化
要求以外で、普段は人に呼びかけることはなかったハルが、場面に合っているワードを言ったこと。
これは、当時のハルにとって、とても珍しいことでした。
正直に言うと、このころはまだまだ、どうしてもほかの子と比べてしまう自分がいました。
クラスの可愛い幼稚園児たちが、毎日目に入ると、どうしても比較してしまったのでした。
でもそれは、ネガティブというよりは、ほかの子が小さいながらどんどん色んなことができていく姿がかわいくて愛おしくて、ああハルはいつあんなことができるようになるんだろう…!とワクワクしながら待っていたのでした。
まだまだ、待てばほかの子たちと同じ成長をたどれると思っていました。
Upload By beth(ベス)
ハルのビッグバン
今回のような『クレヨンここだよ事件』のほかにも、「あなたそんなことできたん!?」という驚きは、幼稚園に入って何度かありました。
ああ、ハルは幼稚園で集団生活には入れていなくても、幼稚園に来たことで、毎日ビッグバンが起きているくらい刺激を受けて成長をしているんだな…と。
そのたび自分も考え直させられました。
ほかの子と同じ成長を望むよりも、ハル自身の変化を喜んでいきたい。それがどんなに小さなことでも。
そうして、ハルのおかげで成長できる部分を実感するのでした。
今回で、ハルの幼稚園編は終わりたいと思います。
見てくださった読者の皆さまに感謝申し上げます!ありがとうございました!
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