子育て情報『ADHDって何?タイプ別に症状を解説【マンガでまなぶ子どものADHD】』

2021年7月31日 14:15

ADHDって何?タイプ別に症状を解説【マンガでまなぶ子どものADHD】

不注意が強く出る人もいれば、多動性や衝動性が強い人もいます。診断の場では、ADHDは大きく3つのタイプに分けられます。また、性別によっても多いタイプが変わると言われています。

1.多動性-衝動性優勢型
多動と衝動の症状が強く出るタイプです。

・授業中でも構わず歩き回ったり、体を動かしてしまったりするなど、落ち着いてじっと座っていることが苦手
・ちょっとしたことでも大声をあげたり、乱暴になったりしてしまう
・思いついたことをすぐに口に出してしまうため、不適切な発言をしたり、自分の話ばかりしたりしてしまう

全体的にみると「多動性-衝動性優勢型」の割合は少ないものの、男性(男の子)に多くあらわれることがわかっています。

2.不注意優勢型
不注意の症状が強く出ているタイプです。

・気が散りやすく、物事に集中することが苦手
・やりたいこと、好きなことに対してはとても集中して取り組むが、切り替えが苦手
・忘れ物やなくし物が多い
・片づけが苦手
・ぼーっとしているように見えて、人の話を聞いているのか分からない

忘れ物が多いのは、ADHDの子どもばかりとは限りません。とくに幼いころは、ADHDでなくても忘れ物をしたり、長時間の集中が苦手だったりする子どもも多いもの。
そのため不注意優勢型のADHDは気づかれにくく、大人になってから診断されることもあります。このタイプは、女性(女の子)にあらわれることが多いと言われています。

3.混合型
多動と衝動、不注意の症状が混ざり合って、強く出ているタイプです。・多動性-衝動性優勢型と不注意優勢型のどちらの特徴も併せ持っていて、どれが強く出るかは人によって異なる
・忘れ物やなくし物が多く、じっとしているのが苦手で落ち着きがない
・ルールを守ることが苦手
・順番を守らない、大声を出すなど衝動的に行動することがある


ADHDの原因は脳の機能障害

ADHDは生まれつきの脳の機能障害です。ただ、その症状が起こる確かな原因はまだはっきりと解明されていません。近年の研究から、ADHDは行動をコントロールしている神経系に機能異常があると考えられ、脳の前頭前野との関連が有力視されています。

脳が働くためには、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が必要です。しかしADHDの人の場合、神経伝達物質がうまく運ばれず、そのために「不注意」

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