いつかは自立してくれたら。グループホーム?一人暮らし?発達障害娘の将来を考えはじめて
グループホーム入居に否定的だった娘
親亡きあとを見据え、将来娘にはグループホームに入居して欲しいと考えていた私。
でも当の娘はグループホーム入居にはずっと否定的で「もし家を出るならグループホームではなくアパートなどで一人暮らしをしたい」と言っていました。
グループホームに入居した会社の先輩から「グループホームは自由がきかない」「音がうるさい」などの話を聞いたせいもあったのか、娘はグループホームにあまり良いイメージを持っていなかったようです。
一人暮らしをすることを想像してみる
高等特別支援学校のカリキュラムで学んでいたとはいえ、実家暮らしの娘には、仕事から帰宅した後、自分で食事や洗濯、掃除などをすることがどれだけ大変なのかや、『家賃』『食費』『光熱費』『交際費』『交通費』など実際一人暮らしをするのにはどれくらいお金がかかるのかなどが、リアルに想像できないようでした。
お気楽親子⁉
社会人になってから娘は給与の一部を食費として家に入れていました。
携帯電話の料金と任意保険も自分の給与口座から支払っていました。
残った給与は自分の趣味やおやつ代などに充てていて、娘の部屋は大好きなキャラクターグッズや漫画で溢れていました。
私は「自分で働いたお金で買ったものだし他人に迷惑をかけているわけではないので問題はない」「趣味は大切」「仕事を続けるための活力になるのだったらむしろ良い!」と思っていました。
このころは私も娘と同様『いつかは』家を出て自立できたら良いなぁ、程度に考えていたのです。
同志でもあるAちゃんのお母さん
娘が社会人2年目のとき、私は娘の同級生のAちゃんのお母さんと会う機会がありました。
Aちゃん一家は高等特別支援学校入学時に学区外から引っ越してきました。引っ越し前の入学説明会には学校の近隣に住むおじいさまが来ていました。
娘の同級生の中には途中で学校を辞めた生徒が何人かいました。辞めた理由はさまざまですが、自分でアルバイト先を探すような自立心が旺盛な生徒さんたちは比較的早い時期に学校を辞めていきました。
退学した生徒と仲が良かったAちゃんは、いろいろと悩んでいた時期がありました。
私の娘も学校を辞めたいと言っていた時期があったので、私とAちゃんのお母さんは在学中、親としての悩みをお互いに話したりしていました。
当時私たちは主治医やカウンセラー選び、子どものメンタルの安定のための趣味の充実の工夫、セラピーなどを模索していました。