子育て情報『いつかは自立してくれたら。グループホーム?一人暮らし?発達障害娘の将来を考えはじめて』

2021年8月10日 06:15

いつかは自立してくれたら。グループホーム?一人暮らし?発達障害娘の将来を考えはじめて

私たちは、特性を持つ思春期女子の子育てに奮闘する『同志』のような関係でした。

娘から「Aちゃんが一人暮らしをしている」と聞いていた私は、そのことをお母さんに尋ねました。

Aちゃんは高校卒業後入社した特例子会社を一年ほどで辞め、別の仕事をしながら親元を離れて暮らしているとのことでした。
一般的には「親元を離れて暮らしている」と聞くと「すごい!」「自立してる!」「良かったね!」と感じることでしょう。

でもそこに至るまでのお母さんの並々ならぬ苦労を私は知っています。
また、障害のある子どもの転職や引越しにはさまざまな段取り取りが必要です。

特例子会社を退職するときの手続き。
就労先を斡旋してくれた学校との連携。

就労支援事業所の利用や、生活保護をうけるかどうか。
グループホームの見学や体験。
転出・転入の手続き。福祉関係の引き継ぎ。引っ越し作業。etc…
それらには時間と労力を要します。

高校入学時からのお母さんのさまざまな苦悩を見てきた私は、彼女の複雑な心境も痛いほどよく分かりました。
そして成人しているとはいえ20才そこそこの障害のある女の子が親元を離れて暮らすことへの心配もーー。



モヤモヤする母ゴコロ

彼女はご主人やきょうだい児たちから「お母さんは過保護だ」と言われたそうです。

私たち母親は、子どもが小さいころからわが子の苦労やつまずきを減らそうと試行錯誤を繰り返してきました。
トラブルの際には矢面にも立ってきました。
さまざまな困難に直面し、ときには傷つき、子どものかんしゃくや自傷を目の当たりにしたりにしながらも必死に毎日を過ごしてきました。

確かに私たちには“心配癖”が付いてしまっているのかもしれません。
でも長い間、人並み以上に手のかかる子どもの世話をし続けてきた私たちは、『過保護』や『過干渉』と言われることに何だか納得できませんでした。
もしかしたらこの気持ちは父親やきょうだい児には理解してもらえないのかもしれません。


ずっと先のことだと思っていた

「わかる、わかる、その気持ち!!」と深く共感しつつ話を終えた私たち。


でもこのとき私は、「うちの娘はまだ家を出ていく気は無いようだし。初期費用(※)も貯まってないし。まずは仕事を続けることが目標かな」と考えていました。
私も娘自身も、その後一年足らずでグループホーム入居に向けた動きが始まり、親子ともども悩むことになるとは露ほども思っていなかったのです。

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