2022年2月17日 14:15
「認知の力」は学習の土台に!5つの認知機能をパズルやナゾトキで鍛える『コグトレ』とは――児童精神科医・宮口幸治先生
将来の進路にもかかわってきますし、自分の力で生きていくためにも、勉強は大事なのですが……。
「学習の土台」はトレーニングで高められる
例えば、簡単な図を見ながらそれを正確に写すということができなければ、漢字はなかなか覚えられないでしょう。漢字が覚えらなければ教科書がだんだんと読めなくなってきます。そこで、漢字の練習の前にしっかりと形を認識して模写する力、いわば「学習の土台」となる力をトレーニングで高めていく必要があります(課題例「点つなぎ」「くるくる星座」)。
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また、記号や絵柄を5個、6個とまとめて囲むといったことができなければ、計算で必要な「数を量としてみる力」が育っていないため、計算が苦手になってしまいます。コグトレではそこをトレーニングしていくのです(課題例「コバケをまとめる」)。
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ほかにも、共通点、相違点を見つけるトレーニングは、算数で数字の並びからパターンを見つけることにも役立ちますし、人の顔や表情を見分けるのにも役立つでしょう(課題例「違いはどこ?」)。
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「できないこと」をひたすらやらせるよりも
簡単な計算ができない、基本的な漢字が覚えられない、などがあれば、どんどん難しくなっていく勉強についていくのはどうしても難しくなります。だからといって、ひたすら漢字の練習をさせる、ひたすら計算ドリルを解かせるというふうに「できないこと」をやらせようとしても、効果的ではありません。
漢字や計算といった学習の下には、「写す」「数える」「見つける」といった土台があります。そこはトレーニング次第で伸ばしていける可能性があるのです。「できないこと」をやらせるよりも、まずは遊び感覚でできるパズル問題からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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