2022年4月8日 06:15
シッカリ父とウッカリ母、なのにASD小6息子が「お母さんみたいにちゃんとしたい」と言う理由
コウが「お母さんみたいにちゃんとしたいな」と言う理由は?
Upload By 丸山さとこ
コウは、私が予定を組んだりリマインダーをかけたりタイマーを使ったりするのを見ながら「僕もお母さんみたいにちゃんとしたいなー」と言うことがあります。
私は忘れっぽくミスもよくするので、「ちゃんとしてるといったらお父さんじゃない?」と聞くと、「確かにお父さんはちゃんとしてるけど、お母さんは僕みたいにウッカリなのに工夫してるよね!」と力説するコウ。
「だからすごいなって思うし、参考になるのはお母さんだと思うんだよ」と語る彼に、「なるほど~、ウッカリ込みの評価か!」と笑いつつ、彼なりに考えて観察しているのだなと感心しました。
その観察眼には拍手を送りたいところですが、観察しているだけで試したり取り入れたりはしないコウなので、「そう思うなら自分でも工夫してみよう?」と言うと「工夫か~…」と面倒そうにしています。
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親としては「そこは何とか頑張ってみなよ~」と思いますが、面倒くさがりな1人の人間としては、その気持ち…よく分かります!
そして、コウを見ていると、『工夫をすることは今のコウにとって負荷が大きく、本当にとても面倒で気力のいることなのだろうなぁ』と感じます。
”工夫”と感じてはいなかったけれど…
私はコウ以外にも、いろいろな人から「よく工夫をしている」「頑張って工夫をしている」と言われることがあります。けれど、自分としては、ことさらに工夫している感覚はありません。そのことを話すとコウが意外そうに驚きました。そんな彼に、
「コウはこうもりから『人間は超音波が使えないのに、暗いところでも動けるようにライトを使ったりして頑張って工夫してるね!』って言われたらどうする?」
と聞くと、「それは…ん~?『ありがとうございます…?まぁ普通にそうしてます』って感じだねぇ」と笑いながらうなずきました。
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私も人から工夫を褒められたときに、前述のコウの言葉に近い感想を抱いている部分があります。好意的に評価されたり労われたりすること自体は全く不快ではないしありがたいなと思いますが、『普通にそうしている』自分の感覚とズレを感じることはあります。
小さなニュアンスの違いですが、私としては『工夫』よりも『方法』の方が、言葉としてはしっくりする感覚があります。