2022年5月24日 06:15
クラスメイトへの指摘でトラブル多発!ASDやADHDの特性ゆえ?息子が指摘の加減を理解した意外なきっかけとは
私はコウに「自分の頭の上にハエがいるかどうか自覚が難しいなら、基本的にはやたらと人に口出ししない方がいいと思うよ」と言いました。するとコウは「それはそうだね。僕そういうの気づかないとこあるからね」とアッサリ納得してくれました。
そうして、『頭の上のハエを追え』ということわざを通じて状況を理解したコウのクラスメイトへの指摘は、少しずつ減っていきました。
相手への行き過ぎた指摘が始まったときも「頭の上のハエはどうなってる?」とコウに聞くと「ブンブン飛び回ってるね~」と笑って気持ちを切り替えられるようになりました。そして、癇癪を起こすことなく自分のことに専念できるようになっていきました。
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毒をもって毒を制す!?トラブルの種同士がぶつかって…
当時(小学校低学年ごろ)のコウは辞書を読むのにはまっており、故事成語やことわざを気に入って日常の会話でもよく使っていました。
『今の状況にピッタリだな』『この話はあの言葉と同じだな』という故事成語やことわざが思い浮かぶと、「これって○○だよね」「それは□□だね」などと言うのがコウのお決まりでした。
そのために「またコウが難しいこと言ってる」「自分のこと頭いいって思ってない?」とクラスメイトからひんしゅくを買うこともしばしばでした。
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そんな風にトラブルの種になることもしばしばであった故事成語やことわざが、別のトラブルの種である指摘癖を抑えることになるとは、何がどう作用するのか分からないものです。
「これは『毒をもって毒を制す』っていうヤツかな?」と、思わずコウのようなことを考えてしまう私でした。
執筆/丸山さとこ
(監修:鈴木先生より)
自閉スペクトラム症のあるお子さんは、耳よりも目からの情報が多いことが知られています。従ってお子さんに物事を伝えるには口頭だけでなく、視覚的にも訴えると伝わりやすくなります。絵を描いたり、写真を見せたりして説明すれば理解が早く進むことが多いです。
今回コウくんはことわざを通して理解をしましたが、同じように理解するのは難しいというお子さんには絵カードを用いたり、図示して説明したりするとよいでしょう。
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