2022年9月2日 14:15
二次障害で脱毛症?それとも虐待!?突然前髪が消えたASD長男に、周囲の大人たちは…
と思ったそう。
「虐待!?」そのことについてまったく思い浮かばなかった私は驚きました。
「発達障害の特性で周りに理解されず、怒られることが多くて二次障害として抜毛症が出る場合」を考えた私。
「親などからの虐待によるストレスで抜毛症になる場合」を考えたパパ。
なるほど、想像していませんでしたが、確かに人によって見え方が異なるようです。
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もちろん私は虐待をしていないけど、子どもの変化に対する周りの受け取り方一つで、心配させてしまうことがあると気付きました。自分が見えている子どもの姿だけが全てだとは限らない、だからこそ先生やパパとの会話を通して、複数の視点を持って成長に寄り添っていきたいなと感じたんです。
そんなことを考えていた、面談のあった日の夜。
お風呂場でミミと2人になった私は、その不自然に切られた短い前髪に似合うように、ちょっとだけ髪の毛を整えました。髪が短くなったミミもやっぱり、かわいかったです。
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執筆/taeko
(監修:初川先生より)
「自ら髪を切る」を一種の自傷行為としてするお子さんもいます。抜毛であれ、自分で髪を切ることであれ、お子さんが何らかのSOSサインとして出していることがあり、気に掛けるべきポイント(それをきっかけに子どもとそうしたことを話題にして話をすべき機会)なので、それにご両親や先生がすぐ気づいていたのはよかったと思います。
ただ、今回のミミくんはどうやらそういう文脈で切ったのではなく、女の子の前髪(ポンパドール)をまねたようですね。こうした機会に、いろいろなことを教えてあげるのもいいかなと思いました。女の子の前髪は短く切っているのではなくて、折りたたんでいること(結ぶ、ピンで留めるならすぐに元に戻るけれど、切ってしまうとしばらく元には戻らないこと)。自分で髪を切るのは危ないから、お母さんやお父さんにまずは相談すること。
自分で(自発的に)髪を切ると、「何か嫌なことがあったのかな?」など心配するということ。
かわいいと思ったからやった、注目を集めたかったなど、ミミくんなりの思いはあると思いますが、周りがそうではない受け取り方をするということもあると伝えておくと良いと思います。taekoさんが今回前髪の件でパパ、先生の意見を聞いて視野が広がったように、対話によって視野が広がるということを、ぜひミミくんにも折々に感じてもらえたらと思います。
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