子育て情報『親なきあと、重度自閉症の兄のいま。5年ぶりの面会での老いた姿に感じた切なさ、でも実は…障害者支援施設での暮らしぶり』

2022年7月3日 14:15

親なきあと、重度自閉症の兄のいま。5年ぶりの面会での老いた姿に感じた切なさ、でも実は…障害者支援施設での暮らしぶり

あのときの偏食は何だったのか?と拍子抜けします。

そんな生活の中でも楽しみはたまにあったほうが良いのではと思い、ときどき家族から施設に予め連絡をして、差し入れ(お菓子)を送るのですが、受け取ったときに満面の笑みで、周りに気づかれないように自分の部屋に持って行ったりするのだそうです(大袋よりも小分けのお菓子の方が、健康に影響もなさそうだし、職員から少しずつ本人に渡せるので良いのではと施設の方から助言があるため、そのようにしています)。

施設での生活についてケース担当の方から話を聞いているうちに、「施設にお世話になる前よりも食生活が改善し、健康に年を重ねていくことにつながっている。痩せたことは悲しむことではないのだ」と思いました。医療機関との連携や、食事の管理など福祉を受けられているお陰で、兄はここ最近大きな病気もなく、元気に過ごせています。

親なきあと、重度自閉症の兄のいま。5年ぶりの面会での老いた姿に感じた切なさ、でも実は…障害者支援施設での暮らしぶりの画像

Upload By スガカズ

ほかにも、日常生活や、ときどき行われるイベントについても聞けました。
兄は毎日規則正しい生活を送ることができているようです。


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7時半に起床、はみがき、朝ごはん
9時に身支度(作業着に着替える)
10時から15時まで共同作業所で仕事
15時半に施設へ帰り、お風呂、普段着に着替えて自由時間
18時に夕食
19時半から20時に集まってティータイム
22時に就寝
(支援員さんが見回りをしているが、25時には必ず寝ているそうです)
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施設の方に、日常生活以外で行われるイベントについても聞くことができました。

茶話会を開くために利用者みんなでお菓子をつくったり、料理を楽しむ機会もときどきあるそうです。また、月に1回は必ずハイキングに出かけるなど、外の世界とのふれあいも大事にしていると教えてくださいました。


親なきあとの現在。「人が人らしく生きていけるありがたみ」を感じて

私の父と母は、想定していたよりも早くに亡くなりました。
母の持病が悪化してしまい、重度の知的障害のある兄を育てることが難しくなったときーーーー兄のこれからの人生を心配し、障害者支援施設に入所するための準備をしたわけですが、当時はまだ私は学生で、きょうだいとして「私も兄も、この先どんな生活が待っているんだ?」といった漠然とした不安は少なからずありました。

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