子育て情報『「対話」が子どもにもたらす3つの影響とは?映画「こどもがいぎ」が、大人たちに問いかけること――監督インタビューも』

2022年7月27日 14:15

「対話」が子どもにもたらす3つの影響とは?映画「こどもがいぎ」が、大人たちに問いかけること――監督インタビューも

一度は公開をあきらめた『こどもかいぎ』だったのですが、このことがきっかけになり、コロナ禍だからこそ、対話をテーマにしたこの映画を公開しようと決意したんです。


「対話」とは、思考と思想を交換するもの

「対話」が子どもにもたらす3つの影響とは?映画「こどもがいぎ」が、大人たちに問いかけること――監督インタビューもの画像

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ーーこの映画の大きなテーマである「対話」というキーワードですが、豪田監督が思う「対話」とはどのようなものでしょうか。
監督:「対話」についてお話するときに、「『会話』と『対話』はどうちがうんですか?」と聞かれることが多くあります。
「会話」と「対話」は、それぞれ辞書で調べると同じようなことが書いてあるのですが、僕自身はそこには大きな違いがあると思っています。
「会話」というのは、感情と情報を交換するものだと思っています。今日会ったこと、楽しかったことを聞いて、それに答えたり、ときに怒っていること、悲しかったことなど感情をぶつけることもあると思います。
一方で、「対話」というのは、思考と思想を交換するものだと思っています。会話よりも、もっと深いところにある、考えていることに根ざしている哲学を相手に伝えるものではないかと感じています。
今回、子どもたちが対話する姿をみて、子どもは周りの子たちと考え方や、その裏にある気持ちを交換していると感じました。
違う考え方に出合ったとき、大人はときに偏見につながることもあると思うのですが、子どもにとって対話で出合った「自分と違う意見」は、発見になるんだと感じました。

ーーお話するのが得意な子ども、苦手な子ども、どちらもいると思います。それぞれがその子らしく対話の場に参加するために、大人ができることはどんなことでしょうか。
監督:対話って言葉で話すことだけではないと思うんです。「お話しないといけないんですか?」と聞かれることもよくあるのですが、無理して話す必要はありません。対話では、その場にいて話を聞くということがとても重要です。それだけでも対話を重ねることで、対話の場に自分の居場所を感じることができる、子どもたちの姿を見てそう感じました。



「対話」がもたらす3つの影響

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ーー「対話」することは、子どもたちへどのような影響があると感じていますか?
監督:これはたくさんありますね! その中でも大きく3つの影響があると思っています。

1つ目は、その子なりの力がのびていくこと。

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