2022年8月29日 14:15
言語聴覚士(ST)への相談内容とは?吃音は学校で配慮してもらえる?発話を促す工夫や障害告知についても【日本言語聴覚士協会理事にきく】
小学校と中学校では、先生のお子さんへの関わり方が変わることが多いです。何かあった場合、当人同士で解決することが前提となり介入が難しいこともあるかもしれません。
だからこそ、はじめに文書や動画をもとにお子さんの症状や、SOSの出し方について相談しておくことが大切です。吃音であれば、発達支援を受ける場合と同じように、動画などがあると視覚的に理解してもらいやすくなります。伝え方が難しい場合は、吃音に関する啓発資料等もありますので、言語聴覚士に相談していただけたらと思います。
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Q.子どもに障害告知をしたほうが良いでしょうか?
A. 保護者の方がどう思うのか、お子さんがどう受け止めるのかが大切です。
一般的に良い・悪いではなく、まず保護者の方は告知したいのかしたくないのか。次に、誰がするのか。
いつするのか。お子さんが障害を受け入れる過程をどのようにつくっていくのか。順番に考えることが大切です。
例えば構音障害や発達障害がある場合、お子さんが小学校高学年や中学生ぐらいになったときに、本人に対して障害の説明をする保護者の方が多くいらっしゃいます。「私ってこうなんだ」と受け止めるお子さんもいれば、「調べてみよう」と思うお子さん、「先生に詳しく聞いてみたい」と思うお子さん…さまざまです。
これまで、お子さんが自分の困り感をどのように受け止めてきたかを振り返ってみましょう。発表会でうまく話せなかったとき、「もっと練習しよう」と前向きに取り組めたのか、「私はダメなんだ」と落ち込んでしまったのか。今までのその子ども自身の受け入れ方が、告知の方法を考える上で重要なヒントになります。
お子さんが一人で悩んでしまうこともあるかもしれません。まずは主治医の先生に相談していただき、言語聴覚士も一緒に考えていけたらと思います。
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Q.言語聴覚士の方と子どもの相性のようなものはあるのでしょうか?
A.言語聴覚士も経験や得意領域、コミュニケーションの取り方などさまざまですので、相性の違いはあると思います。
お子さんと相性が良く、保護者の方も安心して任せられるのが理想ですね。言語聴覚士はまだまだ少ないので、担当者以外に相談するというのが難しいこともあるかもしれません。各都道府県の言語聴覚士会などに相談していただけたらと思います。