子育て情報『「障害ある息子の居場所はないの?」幼稚園の加配は無理、療育にも壁…理想の環境を求めたわが家の決断』

2022年11月24日 06:15

「障害ある息子の居場所はないの?」幼稚園の加配は無理、療育にも壁…理想の環境を求めたわが家の決断

しかし、息子が入れると言われたのは、親子通園のクラスだったのです。
その発達支援センターには、「療育にきょうだいを連れてきてはいけない」というルールがありました。当時、下の子を妊娠していた私にとって事実上それは、「通えない」話でした。

結局、息子はどうにか別の、民間の小規模な療育に、親子分離で通える目途がつきました。しかし、こんなにも私たち家族に選択肢は与えられないものなのかと、障害がある子どもを育てる上での社会的な障壁に愕然とし、悶々とした日々が続きました。


幼稚園について発達支援センターに相談…「引っ越そう」と心が決まる

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「息子が安心して通えるような幼稚園は、本当にどこにもないのか?」幼稚園にも発達支援センターにも通えず、地域に居場所がないように感じた私は、夫と共に発達支援センターに相談に行きました。

正直なところ、療育クラスに通える条件や年齢などの事前説明に行き違いがあったことを含め、私は発達支援センターの対応に不安を感じていました。しかし、当時住んでいた地域では、保健センターや児童相談所など、どこに聞いても「子どもの発達のことは発達支援センターに」と言われました。
だから、何か良いアドバイスをもらえるのではないかと、一縷の望みをかけて行ったのです。

すると、対応した発達支援センターの方は、「公立幼稚園なら加配の先生がつくと思いますよ」というアドバイスをくれました。しかし、「では、公立幼稚園はどこにあるんですか?」と私が聞くと、その方は答えました。

「この地域に公立幼稚園はありません」

それが、初めて私の頭に「引っ越し」の文字がよぎったときかもしれません。当時住んでいた自治体には、公立幼稚園が一つもなかったのです。息子が入れる幼稚園がないことも、わが家が望むような形の療育を受けられないことも、地域としてはどうしようもないことなのだと思います。しかし、子どもの発達に悩む親の頼みの綱とも言える発達支援センターで、この地域で実現可能な選択肢が示されなかったことに、私は衝撃を受け、大きく落胆しました。それから私と夫は話し合い、息子が暮らしやすい環境を整えるため、思い切って家族で引っ越すことを決意しました。



地域のせいであきらめたくない!「通える範囲」で選ぶのではなく、理想の環境は自分で掴む

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引っ越しを決めた私は、息子を育てる上で理想的な環境を求め、綿密なリサーチを始めました。

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