子育て情報『熱性痙攣、てんかん発作を予防する坐剤(坐薬)「ダイアップ(ジアゼパム)」。使い方、使う間隔、副作用について解説【医師監修】』

2022年11月24日 14:15

熱性痙攣、てんかん発作を予防する坐剤(坐薬)「ダイアップ(ジアゼパム)」。使い方、使う間隔、副作用について解説【医師監修】

ダイアップの保管については30℃以上の高温になる場所は避ける必要がありますが常温でも冷蔵庫でもどちらでも保存できます。1年ほどは使用することができますが、保管が切れる前に処方を受けるのを忘れないようにしましょう。


ダイアップ(ジアゼパム)の副作用

ダイアップは安全性の高い薬剤ですが、一時的に副作用が出ることもあります。副作用が認められたのは総症例のうち、およそ9%。懸念される副作用は、ふらつき、眠気、集中力・反射運動能力の低下などで、まれに興奮が見られることもあります。子どもにダイアップを使用した際には、保護者がこのような副作用があることをしっかりと理解し、念のために子どもの状態を注視するようにしましょう。

基本的には、重い副作用ではなく、どの副作用も時間が経過すると改善します。

なお、心障害、肝障害、腎臓障害がある場合や、脳に器質的障害がある場合などは使用にあたって注意が必要なことがあるので、事前に医師に相談することが大切です。



まとめ

今回の記事は子どものてんかんに使われる「ダイアップ」について解説しました。てんかん発作のひとつである痙攣をしっかりとコントロールできるダイアップ。小さな副作用の可能性はあるものの、てんかんの子どもに安心して使用できる薬剤の一つではないでしょうか。発熱したときなどはダイアップをうまく利用して、事前に痙攣を抑えられるようにしましょう。

ダイアップの使用期間は最後の痙攣から2年間、もしくは4〜5歳までの使用が一般的です。ですが、過去の痙攣の回数などを考慮して、医師の判断の元、その後も処方されることも多いです。どんなケースでも、不安がある場合などは医師や医療機関と密接に連携して、子どもをケアすることが大切です。

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