子育て情報『熱性痙攣、てんかん発作を予防する坐剤(坐薬)「ダイアップ(ジアゼパム)」。使い方、使う間隔、副作用について解説【医師監修】』

2022年11月24日 14:15

熱性痙攣、てんかん発作を予防する坐剤(坐薬)「ダイアップ(ジアゼパム)」。使い方、使う間隔、副作用について解説【医師監修】

また、薬の効果は坐剤を入れてから15分以上かかるため、すでに起きている痙攣に対しては効果が期待できません。

ダイアップの処方は以下の場合に限られています。ただ初めて熱性痙攣を起こした場合には、予防目的に当日分のみ処方されることがあります。
・過去に2回以上熱性痙攣を起こしたことがある
・過去に15分以上長引く熱性痙攣を起こしたことがある
・そのほかの理由(ほかの病気があり再度起こす可能性が高い場合など)


ダイアップ(ジアゼパム)の用法・用量

ダイアップの成分はジアゼパムという睡眠薬の一種です。同じ成分の粉薬を服用することもありますが、保管や使用の面を考え坐薬として用いることが一般的です。子どもには通常1日に1〜2回、直腸内に挿入します。坐薬の大きさは4mg、6mg、10mgの3種類があり、使用量は体重によって変わるため、体重が変わったときには坐薬の大きさを変える必要があります。また症状によっては薬の量を増減することも。
ただ1日1mg/1kgを超えないようにします。

子どもの年齢と体重、1回の量の目安は以下の通りです。

・2歳ごろまで/体重8〜12kgのケース→1回4mg
・2〜5歳ごろまで/体重12〜20kgのケース→1回6〜8mg
・5歳以上/体重20kg以上のケース→1回10mg

使用方法としては、37.5℃を超える発熱に気付いた時点で1回目を使用します。熱性痙攣は発熱直後から24時間以内に起こることが多いので、痙攣を予防するためには早めにダイアッを使用することが大切です。そのためにも風邪症状があるときや、いつもと様子が違うときはこまめに体温を計りましょう。

2回目は1回目の8時間後に使用します。そのときにすでに解熱していたとしても、忘れずに使用しましょう。また、3回目以降は仮に熱が続いていたとしてもダイアップは使用せずに、医師に指示を仰ぐようにしてください。
ほかの坐薬を一緒に処方されている場合は、ダイアップの30分後に使用しましょう。

坐薬を使い慣れないという方のために、以下の通り簡単な使い方を解説します。

1.坐薬を包装から取り出し、指先またはティッシュペーパーなどでつまむ
2.子どもを仰向けに寝かせて両足を持ち上げる
3.坐薬の尖った方から肛門に入れ、5秒ほど抑えておく
※薬が入りにくい場合は少量の水で薬の先端を濡らすか、薬が溶け始めるまで肛門に押し当てる
4.30分間は漏れがないかを確認し、明らかに漏れている場合は再度挿入するようにしてください。

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