2023年1月11日 14:15
ASD娘「薬飲まないのは親のせい?」医師の冷たい言葉に涙。病院を変えて知った「点滴」「飲まなくても大丈夫」の選択肢に救われて
私はそれを拭きながら、涙が止まりませんでした。
病院を変えてみると…
その夜、帰宅した夫に、病院の出来事を話すと、「病院を変えてみたら?」と提案されました。
正直、どこの先生も言うことは同じだろうと思っていたのですが、嫌なことを言われたいつもの小児科には、また行く気がせず、以前車で通りかかった小児科に変えることにしました。
初めての病院でどんなお医者さんかと不安な気持ちを抱えて、診察室へ。先生は、物静かな感じの人でした。
私はまた同じようなことを言われるかもしれないと覚悟を決め、診察が終わったあと、薬のことを聞いてみました。すると…
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私は、この病院をかかりつけにすることにしました。
その後も、この先生は、娘が受診すると、
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娘の病状に合わせて、点滴をしてくれたり、病院のシステム上、「点滴は5時まで」というルールだったのですが、7時近くまでかかる点滴を受けてくれ、
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申し訳なさそうにする私に、笑ってくれたりしました。
私たちは、娘が3歳になり、沖縄県に引っ越すまで、この小児科の先生にお世話になりました。
その後、娘は少しずつ言葉が通じるようになり、薬を飲むように説得ができるようになったことで、飲むまでに時間はかかりますが、何とか粉薬とシロップを飲めるようになりました。5歳になるころには、錠剤が選べるようになったため、娘はストレスなく薬を飲めるようになりました。
小学6年生になった今も、娘は…
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弟たちが、粉薬とシロップを飲む様子を見て、「おえっ」と、えずくほど、粉薬とシロップが大嫌いです。
(弟たちは、おかわりを要求するほど、薬大好き)
きっと嫌な思い出が蘇ってくるのでしょう。そんな様子を見て、私たちもあの日のことを思い出しています。
執筆/SAKURA
(監修:鈴木先生より)
一般的には4、5歳から錠剤が飲めます。ただ、錠剤を噛んでしまうと苦いので要注意です。「良薬は口に苦し」と言われていたのは昔の時代です。今はドライシロップや小さい錠剤など以前に比べて大分飲みやすくなりましたが、それでも薬の構造式は変わらないので原末が苦ければどうしても後味に苦みは残ってしまいます。
特にASDのお子さんは味覚過敏もあることが多いので、一度苦いと分かったら二度と飲みたくはないと思ってしまうこともあるでしょう。