2023年4月11日 15:15
「第5回 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」開催ーー「アート」と「障害」の固定概念を変えてきた公募展、審査員インタビューも【4/12~17大阪で開催】
最近では、「『障害者アート』という名前は良くない、アートとして優れているのにどうして『障害者』とつけるんだ」という声もいろいろな方から届くようになったといいます。
また、国際的な現代美術市場でも、障害のある人が制作したさまざまな優れた作品が進出しています。しかし「障害者アート」とは言わず、魅力的な作品として評価されているのです。社会が大きく変わってきたと言えるのではないでしょうか。
特に日本ではアートは「技術を学び、それを習得した人が制作するもの」というイメージがあるかもしれません。しかしアートは本来もっと開かれたものであり、「自由に表現する」彼らの作品こそがアートのあるべき姿なのかもしれません。
「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」の取り組みは、社会にある「障害」「アート」の固定概念に変化をもたらし、多様性の意義やその価値を伝え続けています。そして、それは「障害」「アート」という領域だけでなく、よりよい「共生社会」の実現につながっていくでしょう。
障害のある子どもを育てる保護者の方々へのメッセージ
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写真左から鈴木京子さん(国際障害者交流センター ビッグ・アイ 副館長/プロデューサー)、秋元雄史さん(東京藝術大学 名誉教授、本公募展審査員長)、中津川浩章さん(美術家/アートディレクター、本公募展アートディレクター及び審査員)、エドワード M. ゴメズさん(brutjournal 創刊者 兼 編集長、本公募展審査員)、横尾紀彦さん(一般財団法人 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 理事長)、齊藤裕美さん(日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム)
秋元雄史さん(東京藝術大学 名誉教授、本公募展審査員長)
障害のあるお子さんを育てている、その真っ只中にいる時間にいて、楽しいことも、つらいこともあると思います。人生に答えはないと思うのですが、もし「答え」というのならばその中で向き合って暮らしていくこと、充実する時間を持とうとすることが答えなのではないでしょうか。
現代社会の中で「一般的」などということを考えてしまうかもしれませんが、同じ社会に生きているのだから、もっと声をあげていいんだと思います。そして障害について、社会がもっと知っていかなければいけないと思います。
中津川浩章さん(美術家/アートディレクター、本公募展アートディレクター及び審査員)