2023年5月24日 06:15
「大変ですけど、かわいいです」特別支援学級の先生からこぼれた本音。自閉症息子小1を振り返って
「授業中にフリーズ」自閉スペクトラム症のある太郎
自閉スペクトラム症のある太郎は、小学校1年生時、国語、算数、図画工作の授業は特別支援学級で個別に受けていた。
特別支援学級の先生の判断だけではなく交流学級の先生と情報交換しながら、「太郎にあった授業」というものを考えてくださっていた。
Upload By まゆん
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交流学級での太郎の様子を先生はこう言っていた。
・黒板の文字を写すことに時間がかかる
・周りについていけずにフリーズする
・そのことを引きずりそのあとの授業にまで影響がある
・図画工作では手先の不器用さが目立つ
・テーマにそって何かを創作するということが難しい
・そしてフリーズする
・そのことを引きずる
その繰り返しだと。
個別授業では、太郎のペースに合わせてノートを取れるように待ってくださったり分からない個所への助言をしてくださったので、通常学級の授業の進行ペースに間に合うように勉学を進められた。
フリーズすることは変わらずあったそうだが、切り替えの時間を設けたり太郎が納得するまで問題を一緒に考えてくださったりした。
最高の相談者
先生の言葉で覚えていることがある。
「太郎ちゃんはとにかくこだわりが強いので、納得がいくまでは固まって動きません」「適当ということがないので、そこがいいところでもあるのですが、もう少し柔軟性が出ると本人もきつさが和らぐのだと思うのですが」
先生の言葉には共感がわいた。太郎に真剣に向き合っているからこそ分かる特性だったし、私が悩んでいることとまったく同じで喜びがわいてきたのだと思う。最高の相談者、味方ができたと心強くなった。
特別支援学級の先生は、交流学級での太郎の授業の様子もみにきてくださっていた。先生が太郎にアドバイスをしやすいように、太郎の交流クラスでの席は決まって一番前の廊下側の席だった。
太郎もきっと先生が来ると安心していたのではないかと思う。
自閉症息子小1を振り返っての画像">
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面談時に、先生が私に弱音を吐くこともあった。
図画工作の時間でどうしても太郎がテーマにそって絵を描かなかったときのこと。先生が参考になる絵を用意したところ、太郎が真似して時間をかけて描いたと思ったらなんと勢い良く消し始めたとのことだった。「お母さんー、こんなことがあったんですよー、すっごくうまく、やっと描けたのにですねー、もうほんっとにもうー」