2023年7月18日 06:15
夏休みも自閉症3歳息子は車以外興味なし!?「いろいろ経験させなきゃ」母は焦り…。6年経った今は
物心ついたころからミニカーを並べ続ける自閉症のある息子
スバルは物心ついたときからミニカーを並べていました。毎日毎日飽きもせず。ときには長く行列に、ときには色別に、自閉スペクトラム症の特性からか、本人にしか分からないこだわりで毎日リビングはミニカーで大渋滞でした。
寝る前には私がガサっと片づけて、翌朝になるとスバルがまたせっせと並べる、そんな毎日がまるで「賽の河原のようだ」と思ったこともありました。
Upload By 星あかり
スバルが歩き出してから幼稚園に入園するまでの時期は「たくさんの経験をさせてあげなくては」と1日4時間くらい公園で過ごしていました。
午前2時間、午後2時間。行った公園は16ヶ所。
自転車を購入するまでは地図を片手に徒歩で片道5Km以内の公園を制覇しようと張り切っていました。自転車を手に入れてからは隣町の公園まで足を伸ばしました。
当時のスバルが一番お気に入りは、目の前を大きな道路が通っていて、絶えず車が走り続けているのが見える公園でした。
その公園は高いフェンスでぐるりと囲まれており、出入り口は道路とは反対側に1つあるだけなので、突然走り出して脱走する心配もなく私もお気に入りでした。
2番目にお気に入りなのは少し高い場所にある公園でした。その中で一番背の高い遊具に登ると、遠くにある高速道路を走る車の上半分ぐらいがかろうじて見えました。正直私にはひたすら流れていく車の屋根を見ても何が楽しいのかわかりませんでしたが、スバルはまるで「水平線を眺めがならいつか旅に出ることを夢見る少年」のような瞳で眺めていました。
遊具で遊んで、車を眺めて、どんぐりを並べて、車を眺めて、砂場でお山をつくって、車を眺めて…そんな毎日を過ごしていました。
暑い日も、寒い日も、雨の日も、風の日も。雨の日はさすがに公園へは行かずレインコートを着て近所の道路を走る車を眺めるくらいでしたが。
幼稚園に入園して初めての夏休み
たった4ヶ月前まで、夏休みより長い期間を来る日も来る日も公園に出かけて過ごしていたというのに、初めての夏休みをどう過ごせば良いのか分からないという謎の問題に私は直面していました。
幼稚園に入園してからは幼稚園でしっかり体力を使い果たして帰ってくるので、毎日公園に行く必要がない生活に私の体が慣れてしまったのです。隣町の公園に自転車で?そんなクレイジーな。