2023年7月18日 06:15
夏休みも自閉症3歳息子は車以外興味なし!?「いろいろ経験させなきゃ」母は焦り…。6年経った今は
道路の車を眺めて過ごす?つき合う自信なし。
灼熱の公園で4時間?もっと自分を大切にしようよ。
もう私はあのころのようには頑張れない…。
幼稚園年少、初めての夏休みの過ごし方
それでもときどきは私のできる範囲でいろいろなことを経験させてあげたいと思い、ベランダに小さいビニールプールを出してみました。
いつの間にか持ち込んだミニカーをプールの中に並べて楽しそうに長時間遊んでいました。
室内遊具があるショッピングセンターに出かけてみました。
遊具に腰掛けて窓から外を行き交う車を眺めていました。
興味の幅を広げようと大きな本屋に行きました。
大人向けの輸入車のカタログをじっくり読んでいました。
特別なことをしたつもりなのに、若干空回り気味の車!車!車!な夏休みでした。
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同年代の子どもと比べていた3歳のころ。小学4年生になった現在は…
あのころはいろいろなことに興味を持つ同年代のお友達と比べて「車以外のことにも触れさせなければ、興味を持たせなければ」と必死になっていました。でも、スバルにとっては一つのことを探究するのが一番楽しい時間の使い方なのです。
スバルは車の車種名からカタカナとアルファベットを学びました。車の雑誌から漢字を学び、輸入車の本から国旗に興味を持ち100以上の国と国旗を覚えました。
1つのことにしか興味がないようにみえて、そこをベースにじわりじわりと興味の枝葉を伸ばしていくタイプなのです。
あれから6年。小学4年生になったスバルは車マニアからバスマニアになりました。
休日はひたすらバスで移動するだけのバス旅を楽しみ、自宅ではノートにバスの路線図を書いたり、タブレットの地図や時刻表のアプリを使ったりして、特定のバスを追跡するバーチャルバス旅をして楽しんでいます。
今年はバス!バス!バス!な夏休みになるでしょう。
執筆/星あかり
(監修:初川先生より)
「初めての夏休み」をめぐるあかりさんの悩ましい気持ちのエピソードをありがとうございます。
つい数ヶ月前の入園前の時期は来る日も来る日も近所の公園で車にまつわる時間を過ごしていたのに、園で元気に体力を使って帰って来る生活に親として慣れてしまったこと、そして「夏休み」とくくられると「何かいい経験をさせてあげないと!」と気負ってしまうこと。特に後者については同じように感じる読者の方も多いと思います(私もその一人です笑)。