子育て情報『熱せん妄を起こしたら?脳症との違い、処方薬カロナールについて/小児科医監修』

2023年8月26日 14:15

熱せん妄を起こしたら?脳症との違い、処方薬カロナールについて/小児科医監修

特にインフルエンザの場合は脳症を起こす可能性もあるので注意が必要です。

子どもが発熱したときには、アセトアミノフェン系の解熱剤(カロナール)が処方されます。作用のおだやかな解熱鎮痛剤で、皮膚の血管を広げて熱を放散させたり、脳の痛みの感受性を低下させたりする効果があります。ただし、発熱の原因そのものを治すことはできません。

アセトアミノフェン系以外の解熱剤は15歳以下の子どもには使用不可となっています。アセトアミノフェン系以外の解熱剤をインフルエンザの子どもに使用した場合、脳症を引き起こすリスクが指摘されているためです。アセトアミノフェン系の解熱剤には、こうしたリスクが低いとされており、子どもの発熱時において、最初に投与すべき「第一選択薬」となっているのです。


まとめ

今回は「熱せん妄」の原因や症状、対処法などをご紹介しました。
いざというときに、こういった知識が役立つのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、インフルエンザ脳症の初期症状に似ているという注意点はありますが、熱せん妄で後遺症が残ることはほとんどありません。発熱後の子どもに朦朧とする様子や異常行動などが見られても落ち着いて対処することが大切です。

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