保育園に入れたのは失敗!?障害のある息子、風邪から肺炎を繰り返し入院…もう辞めるしかない?
Upload By 星きのこ
ほとんど通えない保育園……辞めるべき?
4月に入園してから、きいちゃんがまともに保育園に通えたのはほんの少し。あとはお家にいるか入院する日々が多くなりました。
これでは本末転倒です。何のために保育園に入園したのか分かりません。というか、こんなに肺炎を繰り返すきいちゃんを、保育園という場所に入れてしまったのは間違いだったのではないかと私は思い悩み始めました。もちろん、私もきいちゃんにつきっきりなので、仕事復帰なんて夢のまた夢、それどころではありませんでした。
保育園に通っていないのに、保育園代がかかることも正直、家計の負担にもなりました。
「せっかく入れた保育園だけど、保育園を辞めるべきではないか……」
「私のせいできいちゃんに苦しい思いをさせてしまっているのではないか」と、自分を責めました。
そして、きいちゃんが肺炎を繰り返すうちに、とうとう『肺高血圧症』になってしまったのです。これには私も相当ショックを受けました(※肺高血圧症とは、心臓から肺に血液を送る血管である“肺動脈”の血液の流れが悪くなることで、肺動脈の血圧が高くなる病気です。酷くなると酸素ボンベを使い鼻から酸素を送らなければならなくなります)。
暗黒期第2期への突入です……(第1期は障害告知の時)。
障害のあるわが子を保育園に入れたのは失敗だったのではないか、
そして私ももう仕事復帰なんて一生できないのではないか、
もう漫画を描くこともできない……
そもそもきいちゃんに障害がなければ、こんなに悩むこともなかったのに……
きいちゃんのことを一番に考えてあげないといけないのに、自分の人生に絶望して自分のことばかり考えている自分も嫌になりました。
Upload By 星きのこ
せっかく奇跡的に入れた保育園でしたが、もう辞めるしかない……。しかし、そう思い込んでいた私の考えを、理解し、変えてくれた人との出会いがありました。
その人とのエピソード、そしてその後どうなったかは、また別の機会に書ければと思います。
執筆/星きのこ
(監修:鈴木先生より)
保育園に入り、さまざまな感染を繰り返すことで早めに免疫を獲得でき、丈夫な子に育つという考え方もあります。
確かにダウン症で心疾患のあるお子さんは感染症が重症化しやすいので注意が必要ですが、地球に住んでいる限りいつかどこかで感染はするものです。