子育て情報『側弯症とは?軽度は気づきにくい?原因やセルフチェック法など【医師解説】』

2023年10月25日 14:15

側弯症とは?軽度は気づきにくい?原因やセルフチェック法など【医師解説】


側弯症(脊柱側弯症)とは?原因や発症時期

側弯症(脊柱側弯症)とは、「脊柱(背骨)が左右に曲がった状態」を言います。
脊柱、頚椎(首)、胸椎そして腰椎はバランスよく身体を支えています。しかしこの形が崩れると脊柱変形が起こり、左右(側方)に曲がってしまいます。背骨自体のねじれを伴うこともあります。

側弯症は、左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭の変形、肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)、などの変形を生じます。側弯症が進行すると、腰背部痛や心肺機能の低下をきたすなど、健康面への影響も出てきます。

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側弯症の種類(原因)として、下記のようなものが挙げられます。

・先天性側弯症(生まれつきの脊椎形態異常)
生まれつき椎骨(背骨の一つひとつの骨)の形に異常があることが原因で脊柱が変形します。
異常が軽度の場合は無症状のこともありますが、重度の場合は肋骨異常を伴って胸郭が変形し、呼吸障害を引き起こすこともあります。

・症候性側弯症(神経や筋の異常が原因で生じる側弯症)
脊柱以外に起因する変形で、脳性麻痺、骨疾患、ダウン症などの遺伝性疾患、筋疾患など、疾患に伴い発症するものを指します。発症率は学齢期全体で脳性麻痺は20〜70%、筋ジストロフィーでは90%などと非常に高く、また進行しやすいと言われています。

・特発性側弯症(原因不明な側弯症)
全側弯症の60~70%と、最もよく見られる病型です。発症の原因に姿勢の悪さなどは関係ないとされています。
日本での発生頻度は1~2%程度、男児に比べ女児に多い傾向にあります。

https://doi.org/10.15063/rigaku.11681
参考:症候性側弯症に対して体幹装具と座位荷重バランス練習を併用した2症例の報告

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/infants_scoliosis.html
参考:日本整形外科学会Webサイト

あらゆる年齢層で発症する可能性はありますが、思春期(小学校高学年から中学生頃)に最も多く、徐々に進行していきます。10歳未満で発症・診断された早期発症側弯症と、10歳以降で発症する思春期側弯症があります。



側弯症の症状はどんなものがあるの?

通常、軽度の側弯症では症状は見られません。

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