子育て情報『「子どもに甘い母」と「厳しく育てたい夫」。わが子の障害が分かってから変化が…!?【わが家の夫婦関係】』

2023年11月10日 06:15

「子どもに甘い母」と「厳しく育てたい夫」。わが子の障害が分かってから変化が…!?【わが家の夫婦関係】

障害がある長女にこれからどんな未来が待っているのか分かりませんが、夫婦二人で見守りながら進んでいけたらと思っています。

執筆/吉田いらこ

(監修:初川先生より)
夫婦の子育て観の違いや変化についてシェアいただきありがとうございます。
“厳しく育てないと社会に出たときに苦労する、そのおかげで今の自分がある”と考えている大人の方は結構いらっしゃいますね。その方々はおそらく自分を厳しく律しながら頑張ってこられたのだろう、苦労して頑張った結果、今のご自身があるように捉えていらっしゃるのだろうと感じます。そういうお話をうかがうと、その方はその苦労が乗り越えられた経験となっていて良かったなぁと感じます。それは乗り越えられた方だからこその考え方、思いなのだろうということです。

対照的に、いらこさんは厳しく育てられて、つらかった、家の中で安心できなかったという思いがあるのですね。「その反動か」、お子さんに甘くなってしまっている自覚があられるのですね。

ご夫婦での子育てに対する「こうしたい!」という思いはとても大切です。それぞれ「こうしたいという想い」があると思いますので、ぜひ都度話し合っていただきたいところです。

ただ思うのは、親がどう思うか、どう育てたいかも大事ではありますが、子がどんな子であるかがふまえられているか、ということはもっと大事なのではないかということです。
どういう性格で、どういう得意不得意があって……そういったお子さんの個性や特性に関することは、きっと父とも母とも同じではない、お子さんだけのものがあるはずです。
ゆいちゃんは軽度知的障害など診断が受けたという面もあり、どんなお子さんであるか、また親との違いが見えやすくなったとも言えます。
しかし、本来的には、診断の有無に関わらず、そのお子さんにはそのお子さんの特徴的な面があるはずです。そこと子育て観とをすり合わせていく、そうしたことをご夫婦で、あるいは(ひとり親で頑張っておられる方は、特にそうですが)子育てを共に担ってくれる親族、先生、専門家らと一緒に話し合っていけるといいですね。そういう意味では、子育てというものは親がこうしたいああしたいとさまざま願うことはおそらく出産前から多々あったと思いますが、そういうことへの「諦めのプロセス」でもあるのです。

自分自身ではない、自分とは別の生命・意思を持った存在としての子ども、その子のありようを受け入れて、こうしたい・こうなって欲しいと願っている面を少しずつ諦め、お子さんにフィットした子育てへと変容していくプロセスということです。

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