子育て情報『子どもの肥満増加の原因は?発達障害との関連や肥満度計算も紹介【医師監修】』

子どもの肥満増加の原因は?発達障害との関連や肥満度計算も紹介【医師監修】

その他の合併症としては睡眠時無呼吸症候群や脂肪肝など、さまざまな疾患につながる可能性があります。

子どもの肥満であってもこのようにさまざまな病気のリスクが高まるため、できるだけ早く肥満を解消することが大切となります。


子どもの肥満と発達障害の関連性

ここでは、子どもに発達障害がある場合の肥満との関連性を紹介します。

発達障害のある子どもは、感覚過敏や衝動性などの特性の影響で偏食が激しいことや食事量が多すぎることがあると言われており、そのことが肥満につながっている場合もあります。

アメリカの調査ですが、自閉スペクトラム症(ASD)のある子どものうち22.2%が肥満であり、定型発達の子どもに比べて肥満となるリスクが41.1%高かったという結果も出ています。

別の調査によると注意欠如・多動症(ADHD)の子どもは衝動性の特性の影響により過食になる傾向があるほか、不注意の特性の影響で規則正しい食生活が難しく、そのことが肥満につながる場合があるとされています。

また、発達性協調運動症(DCD)のある子どもも肥満のリスクが高い可能性があります。発達性協調運動症とは、手足や身体の動きをコントロールすることに困難がある発達障害の一つです。
子ども同士の遊びやスポーツへの参加が少ないため運動量が低下することなどにより、ほかの子どもに比べて肥満のリスクが高いとされています。

このように、肥満の背景に発達障害の影響が隠れていることもあるため、肥満以外にも気になる様子があるときはかかりつけの小児科や保健センターなど専門家への相談も視野に入れるといいでしょう。

https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000633453.pdf
参考:発達障害の理解|厚生労働省

https://doi.org/10.32220/japanacademyofas.15.2_37
参考:自閉スペクトラム症児の偏食に対する食物同時提示法の適用

http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/bitstream/11173/3193/1/0120_016_006.pdf
参考:発達障害児の肥満|京都女子大学生活福祉学科紀要第 16 号

https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001122260.pdf
参考:DCD 支援マニュアル|厚生労働省


子どもの肥満を解決するために家庭でできること

子どもに肥満が見られる場合に家庭でできることを紹介します。

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