小学校入学と当時に行き渋り。「休んでいいよ」って言ってもいいの?自閉症の診断と母子登校で娘に変化が…
分離不安症(母子分離不安症)は、愛着の対象(=安全基地、主には母親)から離れることを年齢に不相応に極端に怖がるような状態です。
もともと繊細で不安を抱きやすい性質のお子さんに起きやすく、大きな環境の変化や、その環境(園・学校など)が合わずお子さんが不安を抱きやすい状況が続くと分離不安の症状が出やすくなります。
学校に行くと分離不安となり、保護者から離れられない場合、対処法としては大きく分けて3つあります。
(1)お母さんなどが一緒に登校する(母子登校、付き添い登校と言われることもあります)。
(2)学校が大きい不安の対象になっているなら、学校の環境を本人が不安に感じないように工夫する
(3)学校以外に本人が大きな不安を抱かなくても行ける場所を探す(例えばフリースクール、ホームスクーリングなど)といったことが考えられます。
正直、母子登校は記事にもあったように保護者の方の負担もとても大きいと感じています。
それでもスパ山さん親子は、かなり長い期間をかけて、また別室登校と言った形式で(2)の学校自体がお子さんに負担のないやり方の工夫などもしながら、だんだんと姉子さんに学校でも笑顔が見られるようになってきたという、母子登校をやってよかったと思えるところまで行きついたということですね。
簡単には語れない2年間だったのではないかと思いますが、本当にお疲れ様でした。
スパ山さんも姉子さんも本当によく頑張られましたね。
https://h-navi.jp/column/article/35029816
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)