子育て情報『自閉症息子の金銭感覚に不安…「お小遣いは年1回」3つの理由【小児科医アドバイスも】』

自閉症息子の金銭感覚に不安…「お小遣いは年1回」3つの理由【小児科医アドバイスも】


お小遣いは1年に1回

ASD(自閉スペクトラム症)の太郎には、小学6年生の正月からお小遣いを渡しています。

お小遣いを渡すタイミングは年に1度、お正月のタイミングのみです。その時に1年分のお小遣いをまとめて渡しています。

今は中学2年生なので、今年の正月で3回目のお小遣いを渡しました。


お小遣いを渡そうと思ったきっかけ

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小学6年生の夏に太郎は初めて友達と外へ遊びにでかけました。遊びから帰宅した太郎が初めに口にした言葉が「お母さん!町で猫がカゴに入っていて、募金箱に千円を入れてきた!」でした。

数千円しか渡していなかったうちの千円を太郎は募金に使ったのです。私はその行動に「なんて優しい子なんだろう」とは思わず、逆に不安感と危機感をおぼえました。


それを募っていたのがどのような団体なのか分からないこと、小学6年生の太郎が千円という私からしたら大きな金額を募金に使ったこと。募金をする金額などの価値観は人それぞれではあるとは思いますが、私は募金に使用した金額を聞いて太郎の金銭感覚を養わなければと思いました。

私は太郎にこう言いました。「今度から、募金をするときはお母さんがいる時にしよう」「千円という金額は、お母さんは大きすぎる気がする。太郎が自分で稼ぐようになったら、いくらでもしていいから、それまではお母さんと相談してから募金しよう」

真剣な顔で私が言うと、太郎も少し固くなりながら「うん!分かった!もうしない!」と、どこまで真意を理解しているかどうかは分かりませんが、そう返事がありました。

そして、金銭感覚を養うために、お小遣いを渡すことを決めました。


1年に1回と決めた理由

では次になぜ一年に一回のお小遣い制になったのか。
主に3つの理由があります。


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理由その1:元同僚がお子さんにそうしていたと聞いて良いと思ったから
元同僚のお小遣い事情について聞いた時に「年に1回まとまった現金を渡しているだけ」と答えがきて衝撃を受けました。私の中のお小遣いは毎月渡すものという考えがあったからです。そもそも年に1回にまとまったお金を渡して一気に使ってしまうのではないか?そういう考えもありました(私なら使いそう)。

衝撃でしたが、よく考えてみると1年先までの使い道を考える力もつくのでは?というか太郎に使い方を教えるいい方法なのでは?と思った記憶があります。

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