就学後、トラブル続出でメンタル限界。「しつけが足りない」だけ?気づけなかった発達障害【新連載】
あの時、保健師さんがおっしゃった「もっと大変な人がいる」その言葉が心に引っかかったまま数年過ごしました。
精密機械や鉱石が大好き!ガラクタは彼の宝物
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小学1年生で発達障害の診断を受けたあとも、特性ゆえの行動なのか、悪いことと知っていてわざとやってる行動なのか判断が難しいことが多々ありました。
精密機械が好きだから、壊れた家電を分解用に与えると大喜び! しかし、だんだん壊れていない家電にも手を出すようになってしまい大変な目にあいました。
しつけが足りないんだと周りから叱咤されたことも。
私は、どうにかして息子をきちんと育ててあげたい! という思いが強くて感情が暴走したこともあります。思うように行動してくれない息子に対して、強烈な怒りが抑えられなくなったのです。それがキッカケになり、児童相談所のお世話になった時期もあります。
あの頃は本当につらくて……思い出すだけでも涙が出てきます。
それらのお話は今後、紹介させていただきますね。
つらい日々もあったけど、過去があるから今がある
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子育ては大変なことも多く、発達障害があるとさらに何十倍も悩むことがあると思います。
1人で抱え込まずに、たくさんの人に相談することや助けを求めることがとても大切だと私は思います。
私自身の失敗談ですが、以前は実親には心配をかけたくないと思って相談をしていませんでした。「うまくやってるよ」「楽しくやってるよ心配しないで」と良い面ばかりを見せて自分にも言い聞かせていました。しかし強がっていても問題を解決することはなく、どんどん悩みは大きくなる一方でした。
人に弱音を吐くのは、決して悪いことではありません。むしろ助けを求めることは、状況を改善する第一歩! 現在の私は、実親を始め、学校の支援の先生や県の家庭支援センターに定期的に面談に行っています。人の助けを借りながら、子育てを楽しいものにしていきたいですね。
執筆/もっつん
(監修:藤井先生より)
初回のコラムありがとうございます。
現在は中学3年生になるタクさんの育児を通して、さまざまな経験をされたと思います。一人で抱え込まず、相談すること、大切と分かっていてもなかなか行動しにくかったり、以前嫌な思いをすると行動に移すのを躊躇されることもあるかと思います。
「もっと大変な人もいる」