子育て情報『WISC(ウィスク)検査とは?IVとVの違い、結果の見方も【専門家監修】』

WISC(ウィスク)検査とは?IVとVの違い、結果の見方も【専門家監修】

で構成されています。10個の基本検査を実施することで以下の4つの合成得点と全体的な知能を表す全検査IQ(FSIQ)を算出することができます。

WISC-IVで算出できる指標
・全検査IQ(FSIQ)
・言語理解指標(VCI)
・知覚推理指標(PRI)
・ワーキングメモリー指標(WMI)
・処理速度指標(PSI)

対してWISC-Vでは、16の下位検査(10個の主要下位検査と6個の二次下位検査)で構成されています。そして、導き出される指標は全体的な知能を表す全検査IQ(FSIQ)と、特定の領域の知能を表す主要指標、付加的な情報としての補助指標の3つに変更されました。

そのほかWISC-IVからの大きな変更点として、主要指標から知覚推理指標がなくなり、視空間指標と流動性推理指標に置き換えられています。

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WISC-Vで導き出される指標には主要指標と補助指標があり、それぞれ以下の通りです。

主要指標
・言語理解指標(VCI)
・視空間指標(VSI)
・流動性推理指標(FRI)
・ワーキングメモリー指標(WMI)
・処理速度指標(PSI)

補助指標
・量的推理指標(QRI)
・聴覚ワーキングメモリー指標 (AWMI)
・非言語性能力指標(NVI)
・一般知的能力指標(GAI)
・認知熟達度指標(CPI)

10個の下位検査からすべての主要指標を算出するための所要時間は、65〜80分程度とされています。


WISC検査を受けるメリット、デメリットは?

WISC検査を受けるメリットとして以下の2つが挙げられます。


1.IQ(知能指数)が分かる
2.子どもの得意不得意が分かる

IQ(知能指数)とは、知能のいくつかの側面(知識量や読み書き計算の力だけではなく、記憶や問題解決、見たり聞いたりする力など)を測定する検査の結果を数値化したもので、平均は100です。IQを測ることで、知的障害(知的発達症)などの診断や支援を受けることにもつながります。

また、WISC検査は言語理解やワーキングメモリーなどの領域ごとに結果が出るため、子どもの得意なこと不得意なことも分かります。得意不得意の傾向が分かると、子どもの得意を活かしたり、現在困っていることへの対策を考えたりすることにも活かせるというメリットがあります。

WISC検査を受けるうえでデメリットとなり得ることとして、以下の2点があります。

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