眠らない、声掛けを無視…「周りの子との違い」に気づき始めた自閉症娘1歳の頃
期待していたのになんで……
ほかにどうすればいいの……
喉から手が出るほど睡眠時間が欲しかった私は、当時はとても落ち込んでいました。
1歳を過ぎてもまだ全然眠れない!というような話は私の周囲では聞かず、次第に「どうしてうちの子はこんなに育てにくいんだろう」と悩むようになっていきました。
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それでも、もうお外で過ごすのが大好きになっていたマユユ。
眠らないからと公園の日課をなくすことはできず、もはや義務のように毎日どこかしらお出かけしました。
子育て支援センターデビュー
ある日、気分を変えて子育て支援センターに行ってみることにしました。この時はいわゆるコロナ禍で、保育士さんにもみてもらえるスペースを少人数の時間制でやっているとのことでした。
人数制限の枠に間に合ってほっとしていたけれど……保育士さんが絵本を読み聞かせしてくださったのですが、マユユはお話を聞いていないどころか、一人ふらふらと自由に歩き回っていました。
「絵本読んでくれるよ、座ろう」など声をかけてみますが、声かけへの反応はありません。
どうしようと思っていると、まるで読み聞かせなど見えていないように保育士さんとほかの親子の間で遊びだす始末。これはダメだと止めましたが、それはそれは大泣きでした。
小さい子たちがちらほらそういう様子……とかだったらまだ良かったのですが、そういった子はいません。みんな絵本を楽しんでいたり、ママのお膝で喜んだり。
私たちはそうそうに退出しました。
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読み聞かせのあとも、マユユはセンター内の制限のないスペースでおもちゃや絵本を手にとってはすぐ飽きたように次へ、次へ……いわゆる物から物へ興味が移り変わるような状態で、落ち着いて遊ぶことはしませんでした。
その後の私たち
周りの親子の様子と違い過ぎて、いたたまれなかったのでその後は子育て支援センターへ行くことはなくなりました。暑い季節だったので屋内で過ごしたかったけれど、人の少なそうな早い時間に公園へ行ったりショッピングモールで過ごしたりと、次第に人とあまり近い距離にならない場所を選ぶようになりました。
マユユの外出中に制止がきかない、抱っこや手繋ぎなどを嫌がる、などの様子は日増しに強くなっていきました。その後次第に水(水道や水たまり)やエスカレーターへの”執着”も育っていき、外出はどんどん難易度をあげていきました。