自閉症長男、思春期男子に溶け込めずからかいの的に。「言い返しなさい」と伝えた母の後悔
小学校も高学年ともなると、大人の目が行き届きにくくなったり、人間関係の悩みも複雑になることが増えてきますよね。親に相談できない子どもも多いところ、ふくこさんとお子さんは、日頃からしっかりとコミュニケーションを取っていて信頼関係が築けているのですね。
子どもから相談されると、親としては良かれと思って「あなたはもっとこうしたほうがいい」というアドバイスをしがちです。しかし、アドバイスは、心が弱っているときには、「批判」のように感じてしまうことがあります。まずは「家族はそのままの自分を受け入れてくれる」という安心感が必要なのです。
外の世界でどんなに理不尽な思いをしても、家庭が子どもにとって「心の安全基地」としてしっかり機能していると、子どもは傷付いた心を回復することができます。そしてまた外の世界に冒険に出ることができるようになるのです。
まずは「つらかったね」「がんばったね」と受け入れてあげましょう。
その上で、同じ目線から対策を一緒にたてるといいですね。
https://h-navi.jp/column/article/35029892
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)