特別支援学級に入るには自閉症の診断が必要と言われ…IQでは分からない「長男の困り」をどう伝える?
長男に合った就学先は?療育の先生からの提案で再度就学相談へ
長男が通っている療育の先生から、「学習意欲が高いけれど聴覚過敏がある長男には、環境的に自閉症・情緒障害特別支援学級のほうが合っているのでは?」といわれ、改めて就学相談に来た私と夫。
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私たちとしても、療育の先生いわく「騒がしい雰囲気」だという知的障害特別支援学級は、長男には合っていないように思えました。だからといって通常学級で学ぶことには不安が残っていたため、やはり自閉症・情緒障害特別支援学級を検討したいと思っていました。
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しかし相談員さんの話だと、初めて受けた知能検査の数値と、知的障害(知的発達症)と診断されている現状から、長男は自閉症・情緒障害特別支援学級に入る対象にはならないとのことでした。初めての知能検査から1年近く経っていたので、現段階の長男の知能を知るために、改めて検査を受けさせていただくことになりました。
※編集部注:子どもが受けることのできる知能検査には、さまざまな種類(田中ビネー、WISCなど)がありますが、同一の検査は1年から2年程度の期間を空けることが望ましいとされています。
知能検査の結果、話は意外な方向に……
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2回目の知能検査を受け終え、結果を聞きに改めて就学相談へ。やはり前回の検査からはかなり結果が変わり、IQが100あるということでした。今回は落ち着いて知能検査を受けられたこと、検査の数値では理解する能力が高いということで、相談員さんからは通常学級への就学を勧められました。
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しかし知能検査は、検査を担当する方と1対1で行われます。長男は、1対1のやり取りでの理解力は高くても、幼稚園などの集団生活の中では、指示を聞けなかったり、活動に参加できなかったりすることがほとんどだったため、やはり自閉症・情緒障害特別支援学級を検討したいということを改めて伝えました。すると、自閉症・情緒障害特別支援学級は、医師からASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けているお子さんしか対象にならない(ADHD/注意欠如多動症も非対象)とのことだったため、相談後すぐに知的障害(知的発達症)の診断を受けた病院で、再度診察を受けることにしました。
※自閉症・情緒障害特別支援学級への入級の基準は自治体によって異なります。