小学生になり友だちトラブル激増!周りに合わせる?自分の気持ちを貫く?試行錯誤の結果は…
小学生のコウは、悩んだことや困ったことをときどき親に話してくれたので、コウと一緒に振り返ったり考えたりする時間を持つようにしていました。
例えば、先に書いた『友だちと行動を共にすること』についてコウが戸惑ったり困ったりした時は、以下のような会話をよくしていました。
私:コウとしては、自分がやりたいことをしたいよね。順番とかのルールは守っているしね。あとは自由にしたいよって思うかな?
コウ:思う。なのに自分勝手って言われることある。
私:そうか。それは困ったね。
コウの都合に対して、その友だちにはどんな都合があるのかな?
コウ:その友だちの都合?
私:お母さん考えてみたんだけど、遊んでいた友だちが移動する時にコウがついていかないのであれば、その子はまた新しく遊ぶ相手を確保しなくちゃいけなくなるんじゃないかな。
コウ:それはそうだね。
私:そんなことが何回もあったら、その子は次からどうするかな?
コウ:うーん……『最初から違う子に声をかけたらずっと遊べる』ってなるか……。
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このように状況を推測して共有したあとは、コウに「どうしたい?」と聞くようにしていました。コウが「それなら僕も1人で遊んでいたほうが自分のペースで遊べていいな」と思うのであれば、それに対するメリットとデメリットを並べて一緒に考えます。
・友だちの繋がりを持っておかないとサッカーやキャッチボールなどの1人ではできない遊びの時に困るかもしれません。自分にとって都合の良い時だけ仲良くしよう!とはいかないからです。
・一方、あまりに無理をして友だちのペースに合わせていると、「ちっとも楽しくないし疲れる!」となってしまうかもしれません。
・ノリが合って楽しいけれどヒートアップしやすい友だちとは、トラブルも起きやすくなります。そのため、「自分の今のコンディションはどうかな?」「自分たちは楽しいけれど、周りはどうかな?」と広く考える必要が出てきます。そうしてクラスメイトとの関わりを体験し考えていく中で、コウは「ここはもう少し周りに合わせたほうが良さそうだな」とか「これは譲りたくないな。どう言ったらいいのかな?」というように、少しずつ試行錯誤していくようになったそうです。
成長にともない解決する悩みもあれば、新たに増えた悩みもあります
もちろん、現実はそこまでシンプルではありません。