小学生になり友だちトラブル激増!周りに合わせる?自分の気持ちを貫く?試行錯誤の結果は…
特に中学年以降になると、“相手も本当は嫌だけど我慢をしている”とか“力関係でNOを言いにくい状況である”などの複雑な場面も増えてきました。
それでも、高学年になり周囲の子どもたちも成長して落ち着いていくことで、揉めている時のコウとは距離を置いたり言い合いを避けたりするようになりました。その結果、コウも周囲からの刺激にパニックになることなく冷静に自分を振り返ることが増えてきたようです。
Upload By 丸山さとこ
小学校高学年に入り、ふと周りを見た時に、『あれ?僕だったら怒るような関わりでも、みんな怒ってないな?』『怒ってる時や嫌な時の僕の表現は、みんなよりも激し過ぎる?』と気づいた時があったのだとコウは言います。その甲斐あってか、6年生の担任の先生との面談では「彼はすごく成長しましたね!周りとのトラブルも減りました」とホッとするお話をうかがいました。
これで「コウも成長しました!めでたしめでたし~‼」……となるわけではなく、
・趣味のプログラミングや音楽で友だちができたけれど、休み時間や部活中も学校貸与のタブレットを手放せなくなり大問題に発展
・趣味の合う女友だち数人と過ごすことが増えて『男子のノリが荒っぽくて苦手』と言うようになる
・女友だちと2人で出かけて「デート?」「彼女じゃん」と言われる
などなど、大小さまざまなトラブルや悩みは相変わらず続いています。成長や変化があればあったで、そこにはまた違った形のトラブルや悩みがあるのだなと思います。
トラブルや悩みは少ないほうが私としては安心ですが、「トラブルや悩みが変わっていくのは成長も含めた変化があるからなのだろう」と心の端にとどめて、コウのこれからを見守っていきたいなと思います。
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執筆/丸山さとこ
(監修:室伏先生より)
保育園から中学生までのお友だち付き合いについて、詳しくお話しいただきありがとうございました。コウくんとさとこさんが一緒に、友だち関係の悩みやトラブルを振り返り、考える時間を持てたことはとても素敵ですね。
神経発達症のお子さんの中には、他者の複雑な感情を想像したり、微妙な表情の変化を感じ取ることが難しい子もいます。そのため、思いやりの気持ちや優しい気持ちを持っていても、相手の気持ちがうまく理解できず、トラブルになることもあります。こうした場合、相手の気持ちを代弁したり、状況を整理して「もし自分だったらどう感じるかな?」