子育て情報『母はアスペルガー。そう気づいてから、親子関係に一歩踏み出せた』

2016年7月13日 11:00

母はアスペルガー。そう気づいてから、親子関係に一歩踏み出せた

そう思うと不安になり、否定せずにはいられませんでした。

それでも1歩を踏み出せたのは息子のおかげです。
自分の親の発達障害を理解して受け入れたり、サポートできないなんて、本当に息子の事や息子の障害を受け入れたとは言えないのではないか…そう思ったのです。

息子のことをより深く理解するために、「将来、こんな事で躓くことだってあるんだ」と母を1つの例として、息子と同じアスペルガーなんだという事を受け入れることが出来ました。

母はアスペルガー。そう気づいてから、親子関係に一歩踏み出せたの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208000084

私はまず母に親であることを求めるのはやめました。

そして彼女の行動を「アスペルガー症候群という凸凹があるんだ」という視点から判断しようと努めました。

とても不思議なのですが、私が母の言動を肯定して受け止めると、あれほど悩まされていた八つ当たりはピタリと治まり、私の話を聞いてくれるようになりました。


「理解者のもとでは、安心していられる」というのは本当だとあらためて実感しています。

もちろん、全ての行動を何も言わずに受け止めるわけではありせん。

お葬式で知り合いに再会した際に「楽しい」と口走ってしまったり、温泉に行けば泳いでしまったり、並んでいる列に割り込もうとしたり、見知らぬ人にマシンガントークで喋りかけたり…そんな事は今でもよくあります。すでに70歳を前にしていて、注意をしてもなかなか治らないのです。

そんな母と一緒にいるときは、「私自身が気をつけて周囲とのトラブルを回避する」方が上手く行くという考えに至りました。


「受け入れなきゃ」と無理をしない、ゆるやかな努力なら続けられる

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私は現在、母とは車で30分ほど離れた場所に住んでいます。この程よい距離感が手伝って、ここまで譲歩できたのだと思います。


カサンドラ症候群の方に、私は頑張れとは言えません。理解に苦しむ言動を「身内として受け止める辛さ」がどんなに耐え難いか知っていますし、きっと立場も様々でしょう。

でも、もし発達障害のある方との関係を改善したい、と望まれるなら、こちらから歩み寄り理解することをおススメします。

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