2016年8月7日 14:00
不登校だと卒業式はどうなる?私たち親子に求められた2つの決断
卒業証書授与の時には一人一人名前を呼ばれましたが、子どもは返事をすることはできませんでした。
卒業式の後に待っていた、思いもよらない素敵な出来事
Upload By 多原美加
子どもは式ではうまく返事をできませんでしたが、式の後は素敵な出来事がたくさんありました。
これまでの中学校生活で、子どもは特別支援学級に通っていましたが、交流級として通常学級の子どもたちと過ごすこともありました。
卒業式の後はまず、その交流級での最後のホームルームです。子どもが交流級の教室に入るのを少し躊躇したので、私と先生が背中を押しました。
クラスメイト達はその様子を驚いて見ていました。でも直ぐに察知したようで、他のお母さん方とともに暖かく見守ってくれました。
最後の最後でクラスの机に全員がつき、そして全員揃っての集合写真を撮る事ができました。
次に支援学級へ行き、お友達と過ごしました。とても暖かく楽しい時間でした。
支援学級では卒業生が、ギターとキーボードと歌を使った記念コンサートを開きました。
それは楽しく、私も心が熱くなりました。
子どもは久しぶりにお友達に会ってとても恥ずかしかったようで、少し緊張していました。
でも、とても楽しくすてきな時間を過ごしているようでした。
時折見せる笑顔を手で隠していましたが、それでも楽しんでいるのが分かりました。
それを見ていたら、私もとても幸せな気持ちになりました。
そして最後に、学校からの帰り道では2人の同級生が声をかけてきました。
「おい!多原!これやる!」と胸につけていた花のブローチを差し出しました。「元気で頑張れよ」と言い、帰っていきました。
何だかじーんとしました。
子どもは大事そうに、そのブローチを机の上に飾っています。
卒業式で、私たち親子が得られたもの
この一件で、子どもは、「勇気を出してやってみる」事の経験ができました。不安が強い子どもでしたけど、私も背中を押して良かったです。
不登校の子どもが卒業式に参加するのは、とても勇気のいる事だったと思います。
卒業式という節目に参加できたこと。お友達が暖かく迎えてくれたこと。それが何より嬉しかったです。
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