2022年11月21日 10:00
【知っておきたい子どものこと Vol.6】子育て中のイライラ、どう付き合ったらいい?
point 3
怒りが生じたら6秒やりすごす
イラッとした瞬間、すぐに口を開くと、どうしても言いすぎたり余計な言葉を発してしまいがち。怒りが生じたとしても、6秒経てば理性が働き出し、衝動的な行動を起こしにくくなります。ポイントは、ただ6秒数えるのではなく「6秒やりすごす」と考えること。イラッとしたときに「この怒りは何点だろう」と、点数をつけることに意識を向けるのがポイントで、点数を思い浮かべている間に6秒経つものです。ですが、カッとなったときは、冷静にやりすごせないこともありますよね。感情をコントロールするのはトレーニングが必要ですから、上手くできなかったとしても、次にできるようになればOKです。
怒ること怒らないことの
境界線ははっきりさせておくべき!
子どもが同じことをしたのに、怒ったり怒らなかったり……。気分や体調によってコロコロと態度を変えていると、子どもは「悪いことをしたから怒っている」のではなく、「機嫌が悪いから怒っている」と勘違いします。
すると、機嫌がいいのか悪いのか、ということばかりに注目し、親の顔色をうかがうようになることも……。気分や体調によって態度を変えないためには、「怒る」「怒らない」の境界線を決めておくことが大事。図の三重丸に当てはめて考えてみましょう。
例:子どもがオモチャで遊んだあと……①OKゾーン(自分が理想的とする状態)……言わなくても遊んだらすぐに片づける。②許容ゾーン(イラッとするけど許容範囲)……「片づけて」と言えば片づける。③NGゾーン(どうしても許せない状態)……何度言っても片づけない。親としては①が理想ですが、子どもは完璧にはできませんし、私たち大人だって同じです。①の領域しかないと子どもに完璧を求めようとしますから、できないとイライラしがち。
そこで②の領域を設けるのです。すぐに片づけなくても「言えば片づける」「テレビを見終わったら片づける」であればよし! 機嫌がいいときは②が広がっていき、機嫌が悪いときは狭くなっていきがちなので、境界線はブラさず一定にしておくことが大切。そして、②の境界線を子どもに言葉で伝えておきましょう。「遊んだオモチャはすぐに片づけようね。すぐにできないときは、せめて1回注意したら片づけるようにしてね。何回言っても片づけないときは怒っちゃうよ」のようにです。
怒ることが必要なときも!
どのように叱ったらいいの?
感情にまかせて怒っても子どもには伝わりません。