長距離移動中に子どもの聞き分けが悪くなるのには理由があった!【年齢別 伝わる言葉かけ】
絵本を通じて電車にはいろいろな人が乗っている可能性があること。眠たい人、本を読んでいる人、考えごとをしている人、頭が痛かったりおなかが痛かったりする人や、悲しいことがあった人がいるかもしれない。だから静かにしようね。などとどうして静かにしなければいけないのか説明をして伝えておくといいですね。
(引用元:いこーよ|電車で我が子が騒いだら!?マナーのプロの年齢別対応マナー)
『でんしゃにのって』(とよた かずひこ 著.アリス館)
『でんしゃにのろう』(斉藤 洋 著.講談社)
また、5歳くらいからは先の見通しもできるようになってきます。旅のスケジュールをわかりやすく伝えたり、簡単な「旅のしおり」を作ってあげるのもいいでしょう。要所要所に子どもがワクワクする「お楽しみポイント」を書いてあげれば、移動中も「この先には楽しいことがある!」と不安をかき消してくれるはずです。
大人だって、何も知らされずにいきなり電車や飛行機に乗せられると不安になりますよね。「行き先は〇〇だよ」「○時間くらい乗るよ」「途中でごはんを食べようね」などと説明してあげることで、安心して移動時間を過ごすことができるでしょう。
3歳までは親がお手本を。4歳以降は理由を説明する
3歳くらいまでは「大声を出してはダメ」「じっとしていなさい」と言っても伝わらない子がほとんどです。それどころか、構ってもらえることが嬉しくてさらにヒートアップしてしまう子も多いのではないでしょうか。
まだまだ幼いお子さんに対しては、言葉で伝えるよりも親御さん自身が小声で語りかけるなど、お手本になる行動を見せる方が手っ取り早いでしょう。
また、同じ意味でも言い方を変えるだけで、子どもは意外と素直に受け入れることもあります。臨床心理士の福田由紀子氏によると、「〜しない」というマイナス方向の努力は我慢のみを強いてしまうため、継続が難しいといいます。たとえば、「大きな声でしゃべっちゃダメ」を「ママとコショコショ話しよう」に変えてみると、子どももすんなり行動に移すことができるはずです。
4歳以降になると、理由をきちんと説明して納得させるようにしましょう。どうして静かにしなければならないのか、また他のお客さんの気持ちを想像させることも効果的です。親が思っている以上に、小さい子どもにも理解力や共感能力が備わっています。「言っても理解できないだろう」