お風呂場は最高の学び空間! リラックス状態の脳は記憶力が強くなる
「おふろで旅する世界地図」学研
お風呂で「算数脳」を育む!?
次にご紹介するのは、ポスター以外のアイテムです。子どもにとって、水(お湯)の中で手を動かすことや、浴室の壁におもちゃをペタペタ貼ってはがす、という遊びを繰り返すことは、巧緻性を鍛える訓練にもなります。スポンジ状の数字やアルファベットのセットは、100円ショップなどでも手軽に手に入れることができますよ。
水に濡れてもOKな絵本やパズル、お風呂でお絵かきができるグッズなど、お風呂用の知育アイテムは世の中にたくさんあります。どれも子どもが喜んで夢中になる工夫がされているため、「気に入るかな?」と心配せずに気軽に用意してあげましょう。
また、算数脳を鍛える「タングラム」を、お風呂でも楽しめるアイテムもあります。三角や四角のピースを組み合わせて絵を作っていく遊びから、図形感覚を育むことができます。
「さんすう脳をきたえるおふろタングラム」小学館
最近では図形の問題でつまずく小学生が増えてきているといいます。苦手意識が芽生える前にお風呂で楽しく学ぶことが大切ですね。
何もなくてもお風呂で「学び」を生み出せる!
最後に、ポスターやおもちゃなどのアイテムを一切使わない「お風呂の学び」をご紹介します。まず、親子のスキンシップも兼ねて「背中の文字当て」はいかがでしょうか。背中に文字を書き合いっこをして、何という文字が書かれたのか当てるゲームです。
記憶力アップに最適な「逆さ言葉遊び」もいいですね。
「ろふお」→「おふろ」
「35842」→「24853」
単語や数字をしっかり覚えて逆さに答えるという単純なゲームですが、毎日続けていれば確実に集中力と記憶力が養われます。
「100まで数えたらお風呂から上がろう」というのはよくありますが、「100、99、98、97、96……」と逆から数えたり、「1、3、5、7……」と一つ飛ばしにして数えたりすると新鮮です。
親子で交互に数えることで「負けないぞ」と正しく数える意欲も高まります。
ただし、数を数えるときに絶対に守らなければならない「決まり」があります。「脳科学おばあちゃん」として有名な久保田カヨ子先生は、次のように述べています。
注意しなければならないのは、日本語の場合、「1、2、3、4、5、6、7、8、9」のうち、「4」と「7」を「よん」「なな」と必ず同じように読むことです。こうすることで、数字の意味をきっちり理解してもらいます。決して、「し」「しち」と、カウントダウンしてはいけません。
(引用元:DIAMOND online|お風呂学習で絶対にやってはいけないこと)