子育て情報『子どものやる気をグイっと引き出す、3つの「ご褒美」テクニック』

子どものやる気をグイっと引き出す、3つの「ご褒美」テクニック

2. ご褒美をポイントカード方式にする
すでに、子どもにご褒美を与え、「外発的動機づけ」によりやる気を引き出している場合は、そこから徐々に「内発的動機づけ」によるやる気に移行させていく必要があります。その手段の一つを、「All About暮らし」子育てガイドの福田由紀子さんが紹介してくださっています。


目標を達成できたらシールやスタンプを与えて、一定の数が集まったら、何かと交換できるというシステムです。(中略)また、達成するまでに、たくさんのほめ言葉をもらうことによって、目的が「モノと交換すること」から「認められること」に移行していきます。そして、ほめられることを繰り返すうちに、自分で自分をほめることができるようになっていきます。それが、内発的動機づけ(自発的なやる気)に繋がっていくのです。

(引用元:All About暮らし|やる気を育てる! 良いごほうびと悪いごほうびの違い)

このように、急ではなく、徐々に移行していくことがポイントです。このやり方であれば、もともと「内発的動機づけ」がなく、ご褒美がなければ行動できなかった子どもも、徐々にご褒美なしで行動できるようになるかもしれません。


3. ご褒美を、好ましくない行為をやめさせるために使う
書評サイト「新刊JP」には、書籍『行動経済学漫画ヘンテコミクス』(佐藤雅彦、菅俊一、高橋秀明著、マガジンハウス刊)のこんな一コマが紹介されています。


ある日、子どもたちが落書きをしていると、いつもとは違って笑顔のおじいさん。
「こどもはいたずらするぐらいが元気があってよろしい」
そう言うと、なんとおこづかいを渡しはじめました。
次の日もその次の日も、おじいさんは落書きをした子どもにおこづかいをあげます。
しかし数日後、「すまんがもう今日からこづかいはやれなくなった」「もうお金がないんじゃよ」と急にあげるのをやめてしまいました。すると子どもたちは、すっかり落書きをする意欲をなくしてしまったのです。

(引用元:新刊JP|行動経済学を使って「いたずら書き」をやめさせる?その驚きの方法とは)

これは、「もともと持っていた『内発的動機づけ』に対して、『外発的動機づけ』がマイナスの影響を与え、やる気を減らしてしまう」という「アンダーマイニング効果」の特徴を逆手にとり、子どものいたずらに対するやる気を消滅させた例です。

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