家庭でできる哲学対話に挑戦したら……我が子の「実はこう思ってた」に驚いた!
子どもが言っていること、やっていることの奥にある、本当に伝えようとしていることは何かな?どうしてその表現になったのかな?ということに、保護者が思いを巡らせましょう。
■テーマを決めよう
テーマはなんでも構いません。できれば子ども自身に決めさせるといいでしょう。最初は「友だち」「学校」「勉強」など、子どもにとって身近なテーマがいいかもしれませんね。
(例)
・友だちは必要?
・優しさってどういうこと?
・なぜ学校へ行かなきゃいけないの?
■対話してみよう
大人は「正しい答え」や「立派な答え」を考えてしまいますが、答えを出すことが目的ではありません。思考力と対話力を伸ばすためには、子どもの発言をさらに広げることを心がけましょう。
(例)
親:「誰にでも優しくしなきゃいけないと思う?」
子:「もちろん!」
親:「でも世の中には悪い人もいるよね。悪い人にも同じように優しくするべきかな?」
子:「うーん、悪い人には優しくしなくてもいいかな」
親:「じゃあその悪い人が本当に困っていたらどうする?」
子:「その人が本当に反省していたら助けてあげる」
このように、子どもからどのような発言が飛び出すかはわかりません。
しかし、どんな答えが返ってきても決して否定しないでください。まずは受け止めて、どんどん対話を深めていきましょう。
***
哲学対話は、今すぐにでも始められるとても簡単なコミュニケーションです。子どもは意外と物事をしっかりと考えているものです。対話を進めていくうちに、「本当はこんな風に考えていたの!?」と驚かされることになるでしょう。ぜひ親子で挑戦してみてくださいね。
(参考)
川辺洋平(2018年),『自信をもてる子が育つこども哲学』,ワニブックス.
河野哲也(2018年),『じぶんで考え 自分で話せる こどもを育てる哲学レッスン』,河出書房新社.
NHK for School|Q ~こどものための哲学
特定非営利活動法人 こども哲学 おとな哲学 アーダコーダ
SHINGA FARM|子どもの学びのコト|「こども哲学」川辺洋平氏×伸芽会 飯田先生のスペシャル対談!「『こども哲学』ってなに? 幼児のうちから身につけたい“力”とは」
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