「聞く力」は「話す力」よりも重要だった! “聞ける子” の親がしている5つのこと
□話の内容を簡単に要約できる?
人の話を聞くことができる人は、話の要旨がわかるはず。これは国語力の高さに結びつきます。会話の中で、意識的に「要するに◯◯だということだね」と返答してみたり、逆に子どもに「ひとことで言うと、どういうこと?」と要旨を言わせてみるのもいいでしょう。□伝言ゲームができる?
楽しく遊びながら「聞く力」をチェックするには、伝言ゲームもいいでしょう。母が子どもに文を伝え、それを父に伝えてもらい、最後に母が確認するのです。最後まで集中して聞き、聞き取った内容を復唱し、確認を取らなければならない一連の作業は、正しい傾聴姿勢につながります。うまく伝えられたときには、「さすが◯◯ちゃん!しっかり聞けたね」と一緒に喜んであげましょう。□読み聞かせをしている?
読み聞かせは心を豊かにし親子の関係を深めるだけでなく、文字を通した言語活動が豊かに育つ土台作りにもなります。
上記の「伝言ゲーム」と組み合わせ、読み聞かせした内容を伝えさせるのもいいかもしれません。例えば父親の不在時に母親が読み聞かせをして、父親が帰宅したら子どもがその本の内容を伝えるようにすれば、親子間のコミュニケーションにもなります。
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しっかりと聞いてほしいからといって、ちょっと話を聞けなかっただけで「なんで聞いてないの!」と怒ってしまうのはNG。目を見てもう一度話してあげれば、きっと聞こうとする姿勢になってくれるはずです。
言葉に込められているものを聞きとることができれば、相手の気持ちを汲み取ることができるようになり、自分の気持ちも言葉で伝えることができるようになります。「聞く力」は、「話す力」「書く力」、そしてコミュニケーションの根幹。家庭内でたくさんの言葉を持って「聞く力」を身につけていけるといいですね。
文/酒井絢子
(参考)
富士チャイルドアカデミー|人の話を聞かない子供を「話を聞ける子」に育てるには
PHPファミリー|幼児期が大切です「聞く力」で伸びる 7つの能力
高濱正伸(2013) ,『伸び続ける子が育つ!お母さんへの60の言葉』,青春出版社.
福田健 (2014) ,『わが子に伝える「話し方」の技術』,小学館.
祖川泰治(2015) ,『IQがみるみる伸びる0歳から6歳までの遊び方・育て方』,廣済堂出版.
陰山英男(2011) ,『子どもの学力に不安を感じた時に読む本新学習指導要領に対応した新しい勉強法』,小学館.
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