子育て情報『お手伝いと自己肯定感と学力の深い関係。子どもに「ありがとう」はいつ伝えるべき?』

お手伝いと自己肯定感と学力の深い関係。子どもに「ありがとう」はいつ伝えるべき?

このように、お手伝いは一度で終わらせず習慣にすることで、自己肯定感を高めたり、ルールやマナーを学んだり、時間の感覚を身につけたりすることができるのです。

また、時間の感覚を身につけることは、自然と生活習慣を身につけることにもつながります。2018年に文科省が公表した「平成29年度全国学力・学習状況調査」によると、「毎日朝食を食べる」「新聞や本を読む」「計画的に勉強をする」といった生活習慣をきちんと身につけている子どもは、学力が高い傾向にあることがわかっています。

お手伝いと自己肯定感と学力の深い関係。子どもに「ありがとう」はいつ伝えるべき?


「植物の水やり」にも教育的効果がある!?

“お手伝いには教育的効果がある” とひと言で言っても、それぞれのお手伝いによって、身につく効果には多少の違いがあります。今回は種類ごとに、期待できる教育的効果をご紹介します。


■そうじ
例:ゴミ出し、お風呂そうじ、掃除機をかける
<期待できる効果>
責任感が身につく
自ら考える力が身につく
身の回りの整理整頓ができるようになる
分担することで協調性が生まれる

■洗濯
例:洗濯物をたたむ、洗濯物を取り込む、上履きを洗う
<期待できる効果>
自立しやすい
自ら考える力が身につく
身の回りの整理整頓ができるようになる
問題解決能力が備わる

■料理
例:食事の配膳、食器洗い、調理
<期待できる効果>
自立しやすい
マナーを身につけられる
自ら考える力が身につく
親子でのコミュニケーションができる
分担することで協調性が生まれる

■ペットの世話・植物の水やり
例:ペットの餌やり、水の取り替え、植物の水やり
<期待できる効果>
生き物を大切にする心を育む
命の大切さを学ぶことができる

■日常のお手伝い
例:新聞取り、回覧板を回す、買い物
<期待できる効果>
自ら考える力が身につく
分担することで協調性が生まれる
判断力・決断力

■兄弟の世話
例:妹や弟の面倒を見る
<期待できる効果>
他者を思いやる心を育む
命の大切さを学ぶことができる

我が子にこのような力が身についてほしいと思ったら、そのお手伝いを分担させてみるのもいいかもしれませんね。


お手伝いと自己肯定感と学力の深い関係。子どもに「ありがとう」はいつ伝えるべき?


お手伝いを継続するには、親の声かけが重要!

お手伝いをすることで教育的効果を期待するのであれば、習慣づけすることが大切です。そのためには、子どもがお手伝いをしてくれたときは、「ありがとう」「○○ちゃんのおかげで、お母さんすごく助かったよ」

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