お子さんの「苦手」を知っていますか? 1年生→2年生進級時に気をつける学習ポイント
このような文章問題では、どの計算からやるのかを考える必要があります。つまり文章問題の読解力も求められるため、複合的な考える力をつけておかなければなりません。
■油断しているときにこそ九九の確認を
九九が始まる2年生の2学期ごろには、家庭でも毎日くり返し練習をして応援してあげることが大切。夕食後、ホッと一息ついているときやお風呂に入っているときに「九九、忘れていないよね?7の段は?」と突然聞いてみるなど、フォローしてあげるといいでしょう。
■基本的な図形の概念を理解する
2年生では図形を構成する要素に着目し、身の回りのものの形を図形として捉えることが求められます。日頃から「まっすぐ」「てっぺん」ではなく、「直線」「頂点」といった用語を用いることを心がけましょう。文章問題がすんなり理解できるようになります。
理科・社会のベースになる「生活科」
2年生までは1年生と同様に「生活科」の授業があります。
これは3年生から本格的に始まる理科・社会のベースとなる教科です。
たとえば次のような内容の学習をしていきます。
□まちたんけん
□野菜を育てよう
□身近な生き物、小さな虫
□廃材を使った遊び、動くおもちゃを作る
□赤ちゃんのころの話を親から聞き、“自分新聞”をつくる
□これからの自分、目標や夢についてまとめる
(光村図書の教科書『せいかつ 下 みんなともだち』を参照)
このように生活の授業では、地域の生活に関わることを通して身近な人々や社会、自然との関わりについて考えることを目的としています。また、自分自身を見つめることを通して、自分の生活や成長、身近な人々の支えについても考えます。生活科とは、まさに家庭でも一緒に学べる「生きた学習」です。身の回りの物事に関心を持ち、普段見過ごしているようなことに目を向けると、たくさんの発見があるのだということを知ってもらいましょう。
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1年生ほど簡単でもなく、3年生ほど複雑にはなっていない2年生こそ、しっかりと基礎を固める大切な時期です。「ちょっと苦手かも」「よくわかってないけど、なんとなく点数が取れているからいいか」と思っていると、3年生以降のつまずきに直結します。
苦手の芽は早め早めに摘んでおきましょう。
(参考)
Benesse 進研ゼミ保護者通信|新学期準備「コレ重要!」先輩保護者ランキング~低学年(小1ー3)編~
文部科学省|小学校学習指導要領(平成29年告示)