その習い事、子どもは本当に望んでいますか? 身近すぎる「教育虐待」の怖さ
まずは、「親は無力である」と親自身が自覚することが大切なのだそう。
「教育虐待」を未然に防ぐのに必要なのは、まず子ども自身に関心を持つことです。子どもの様子をよく観察し、今行なっている「しつけ」や「教育」が本当にその子に必要なのか、よく考えなくてはなりません。
たとえば、子どもが習い事に行くのを嫌がったとき、たまたま気分が乗らないだけなのか、ずっといやいや通っていたのか、はっきりさせることが必要です。そのうえで、なぜその習い事に通わせているのか、親の考えを伝えます。最後は、「続けるのか辞めるのか、あなたが決めていいよ」と、子どもの意思を尊重しましょう。
子どもの人生は子どものものであることを自覚したうえで、子ども自身の生きる力を信じてあげることが大切なのです。
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子育てをしていると、子どもが自分の分身であるかのような錯覚につい陥ってしまうことがあるでしょう。
だからこそ、より幸せな人生を歩めるように導かなくては、と考えてしまいます。
しかし、子どもは親と同じひとりの人間であり、親の分身ではありません。どんな人生を歩むことが幸せか、決めるのは子ども本人です。親が特別なことをしなくても、自分の思う幸せを追い求め、たくましく道を切り開いていきます。親は、それを一番近くで応援してあげればいいのです。
(参考)
こどもまなびラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには “決定的に足りない” 時間がある
日経DUAL|「勉強しなさい」エスカレートすれば教育虐待に
東洋経済ONLINE|中学受験で教育虐待しやすい親の2つの特徴
東洋経済ONLINE|「あなたのため」が「教育虐待」に変わるとき
PRESIDENT Online|なぜ「教育」という名の「虐待」が増えているのか
朝日新聞DIGITAL|しつけに名を借りた虐待…どの家庭でも起こりうる
「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム|教育熱心も度が過ぎると虐待になる?あなたのその行動が”教育虐待”にならないように気を付けよう
日経DUAL|「教育熱心」と「教育虐待」線引きはどこに?
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