我が子はどのタイプ? 個性がわかる「9つの気質」の組み合わせから、子どもを伸ばす方法が見えてくる!
ではなく、「どうしたら子どもとよい関係が築けるか」という視点で子どもと向き合っていきましょう。
9つの気質の強弱の組み合わせが “その子らしさ”
およそ50年前、アメリカの精神科医であるトーマス博士らは、136人の子どもの乳児期から青年期の成長過程を追跡調査しました。その結果、「人間には9タイプの気質的特徴が、幼少時の段階ですでに備わっている」ことが明らかになったのです。
■9つの気質とは
1.活動の活発さ(活動性)
・身体の動きがアクティブ、おとなしい、テンションが高い、など。
・活発に動いている時間が長い子と、じっとしている時間が長い子がいる。また、動きの激しさにも差がある。
・「○○くんは活発ね」「○○ちゃんは穏やかな子ね」など、その子の活動レベルの指標となる。
2.集中力の持続性(注意の逸れやすさ・注意の幅と持続性)
・ひとつのことに没頭できる、気が逸れやすい、飽きっぽい、など。
・ひとつのことだけに注意を向けるのか、複数のことに注意を向けるのか、そしてそれがどれくらい持続するかの違いを指す。ひとつのことを何時間も集中して続ける子もいれば、いろいろなことに手を出す子もいる。
・「勉強中、周りの物音に反応して集中できなくなる」といったネガティブなケースばかりではなく、「砂場でぐずりだしたので、滑り台に連れていったらケロッと機嫌が直った」などのポジティブなケースも含まれる。外的な刺激でどの程度気が逸れやすいかを指す。
3.粘り強さ(行動の可変性)
・へこたれない、言い出したら聞かない、すぐあきらめる、など。
・行動を変えさせたり止めさせたりするのに、どの程度の刺激が必要かの違い。一度言うだけで修正してくれる子もいれば、何度も繰り返して言わないと変えられない子もいる。
・難題を前に、どれだけ粘れるかを指す。
4.新しい環境への反応の仕方(新しい刺激に対する接近、回避の傾向)
・新しいことにワクワクする、もじもじする、など。
・新しい環境、新しい人に出会ったときに、どう反応するかを指す
・はじめて触れるものや経験することに対しての反応も個人差がある。珍しいものに自分から近づいていくのか、避けたり逃げたりするのかといった行動パターンの違い。
5.規則正しさ(生理的な規則性)
・身体機能(睡眠、食事、排泄)が規則的、ルーズ、など。
・生物学的なものに基づく行動や機能が規則正しいかどうかの基準。