動物園は学びの場! 上野動物園の学芸員が伝授する、親必見の「動物観察準備テク」
入園したときに写真を撮っておくと迷子対策に
園内は広いので子どもは走り回ってしまいがちですが、しっかりと見ていてあげてください。親が動物の撮影に夢中になっていると、後ろにいた子どもに目が届かなくなりがちです。
特に迷子がたくさん出るのは土日祝日です。もしも子どもが迷子になってしまったときは、スタッフが無線でやりとりをしてその子を探します。その際に便利なのが「子どもの写真」。親御さんにはお子さんの迷子対策として、動物園に入園したらまず入り口で子どもの写真を撮っておくことをおすすめします。その写真を見せていただければ、スタッフ間で子どもの特徴や洋服の色などを共有しやすくなるからです。
また、上野動物園では混雑時に、案内ボランティアがかわいいパンダのイラストの迷子札を配布しています。
名前や連絡先などを書いておくと早期解決の手助けになるので、ぜひご活用ください。
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動物園に行く前に少し工夫して準備すると、動物園をより一層楽しむことができそうです。それでは、たくさん動物のいる広い園内では、どんな視点で動物を観察すれば良いのでしょうか?次回は動物園を楽しみながら学びを深める秘訣を井内さんにお聞きします。
■ 上野動物園教育普及係・井内岳志さん インタビュー一覧
第1回:動物園は学びの場!上野動物園の学芸員が伝授する、親必見の「動物観察準備テク」
第2回:解説のメモなんてしなくていい。「目の前の動物」から最大限学びとるコツ(※近日公開)
第3回:「夏休みの自由研究」は動物園で。上野動物園おすすめの“調べ学習”のテーマとポイント(※近日公開)
第4回:動物園は子どもの「心」を育てる場所。“楽しみながら動物を知る”ことの大きな価値(※近日公開)
【プロフィール】
井内岳志(いうち・たけし)
恩賜上野動物園教育普及係主任(学芸員)。大学ではサルの生態を研究。
恩 賜上野動物園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園などの動物園・水族館で30 年以上、 動物園教育に関わる。大哺乳類展などの国立科学博物館との企画展 や、上野動物園で毎年恒例の夜間開園「真夏の夜の動物園」の企画など、さまざまなイベント・企画で動物たちの生態を紹介している。
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