音や文字に「色」を感じる!? 「共感覚」は何がスゴいのか
もし自分の子どもが共感覚者だったら?
子どもが共感覚であった場合、子育てをするなかで親が戸惑ってしまうこともあるようです。
『日本共感覚研究会』を立ち上げ、共感覚の研究を行なう岩崎純一氏のもとには、「小学生の息子が『この算数の問題はショートケーキの味がする』と言うんですが、私はこれからこの子をどう育てていけばいいのかわからない」と、共感覚の子どもを持つ親からの悩みが寄せられたことがあるそう。
岩崎氏は、もし子どもが共感覚を持っていることがわかったら、肯定的に考えることが大切だと述べています。
「病気だと構えないで、もしかしたら生かせる道があるかもしれないと肯定的に考えてほしい(中略)だって、“このケーキの味がする時は、答えが正解の時だ”なんてことになれば、共感覚は役立つかもしれませんから」
(引用元:NEWSポストセブン|文字に色がついて見える共感覚者の親は「天才かも」と考える)
もし子どもが「1が赤い」「犬の鳴き声が黄色い」など、共感覚者ならではの発言をしたら、否定せずに受け止めてあげることが大切だといえるでしょう。
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共感覚者ならではの物の見方や感じ方は、共感覚がない人にとってはなかなか理解しがたいものです。しかし、その独特の感性が、生きるうえで役立ったり、得意分野を伸ばしたりすることにつながる場合もあります。もし子どもが共感覚を持っていたら、その子の個性としてしっかり認めてあげましょう。
文/田口 るい
(参考)
保育のお仕事レポート|知ってる?色覚も視野も大人と全く違う!子どもの世界の見え方とは
現代ビジネス|「共感覚」の持ち主には、世界がこんなに違って見えていた
NEWSポストセブン|激レアと思われていた共感覚者じつは100人に1人程度
NEWSポストセブン|文字に色がついて見える共感覚者の親は「天才かも」と考える
リスタ!|「共感覚」の不思議な世界と誰でもできる簡単トレーニング法
imidas|なぜ音や文字に色が見えるのか?
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