「早く!」はもう言わない。朝の準備が劇的に変わる3つのコツ
ただでさえ忙しい朝。親は自分の準備もそこそこに、子どもを起こして朝食を用意したり、身支度を手伝ったりと、毎日めまぐるしく過ごしています。それでも、そんな親の気持ちなどおかまいなしに、子どもはテキパキ準備してくれず、ついイライラして叱ってしまうことも。
今回は、子どもの朝の準備が遅くて困っている親御さんに向けて、いくつかの解決法をご紹介します。
朝忙しいのは “大人の都合”
ひと言で“朝の準備が遅い”と言っても、その原因はさまざまです。スッキリ目覚めることができず、ぼ~っとした頭でゆっくり朝ごはんを食べる、何度注意されてもなかなか歯を磨こうとしない、自分で洋服を選びたがるのに決めるまでに時間がかかる……。細かく分類すると、各家庭それぞれのお子さんによって「朝の困りごと」に違いがあるのではないでしょうか。
しかしそれは、子どもだけが原因とは限りません。たとえば親御さんも朝の時間に余裕がなく、自分自身が焦るあまり、子どもがモタモタ準備しているように見えたり、「せっかく朝ごはんを作ったのに全然食べてくれない」「言った通りに動いてくれない」など、自分のペースを乱されたように感じたりして勝手にイライラしていませんか?
心理学とコーチングを使った独自のアプローチ法を提唱している東ちひろさんは、「“朝が忙しい” のは『大人の都合』です」と断言しています。つい忘れてしまいがちですが、たとえ毎朝のことであっても、小さな子どもが大人と同じペースで物事をこなすのは難しいはず。東さんは、「子どもはなんでも大人の2~3倍は時間がかかる、と心得るべき」といいます。それを踏まえたうえで、朝の時間の使い方を見直してみましょう。
子どもの行動は、親のちょっとした工夫で劇的に変わることもあります。まずは「こうあるべき」「ここまでやったんだから応えてほしい」といった理想や期待を捨てて、わが子がなぜ朝の準備に時間がかかるのか、という問題を冷静に分析してみましょう。その結果、具体的な解決策や効果的な親の対応策が見えてくるはずです。
朝の悩み別・対策と解決法
子どもの朝時間にまつわる悩みは、大きく3つに分けられるのではないでしょうか。ここでは、具体的な解決策をいくつか提案していきます。
1.朝ごはんを食べるのに時間がかかる!
1日を元気いっぱいに過ごすためにも、朝ごはんは毎日しっかり食べてほしいですよね。