何枚着せる? 冬の洋服選びの注意点。親が神経質になるのはNGです
夜更かしや睡眠不足、朝ご飯抜きなどは自律神経の働きや免疫力を低下させ、体温調節機能が低くなるため、生活習慣を正すことを重視しましょう。
自分で調節できるようになるまで長い目で見守って
【親御さんからの質問 3】
外を走り回って真っ赤な顔をしているのに上着を脱がなかったり、逆に鳥肌が立っているのに上着を着なかったりと、「それくらい自分で判断しなさい」と言っても指摘されるまでそのままにしているときがあります。言われなくても自分で判断できるようになってほしいのですが、親が気にしすぎているだけなのでしょうか?
衣服の調節もしつけの一環ですが、あまり心配しなくても次第に自分でできるようになります。遊びに夢中になっているときは、神経がそちらに向かっていますので、脳が暑さや寒さを意識している暇がないのでしょう。親御さんが気がついたら声をかけるくらいで十分です。子ども自身が自分でできるように見守りましょう。中学生ぐらいになるとほとんどの子どもが自分で調節していますので、あまり神経質になることはありませんよ。
暑さ、寒さに強い体は○○でつくられる
今月は「寒さ対策」に焦点を当ててお話ししてきましたが、7月号でもお伝えしたように、じつは今、子どもたちの体温調節能力が下がっていることが問題になっています。とくにそれは暑い時期に「熱中症」という形での事故が増えていることからも明らかです。地球の温暖化という問題もありますが、子どもたちの自律神経の働きとも関連して、暑くなったら汗をかいて体温を下げる、寒くなったら毛穴をしっかり閉じて熱を逃がさない、筋肉を収縮させて熱をつくり出す、こうした働きが弱くなっているのです。恒温動物としての危機です。
寒さ、暑さ対策の基本はシンプルです。早寝早起きを中心とした正しい生活リズムをつくること、三食しっかり食事をとること、そして思いっきり体を動かして外で遊ぶこと。これらが最良の対策だといえるでしょう。
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